人乳蛋白質に関する研究(第7報) : 赤色蛋白質の分離ならびにその性状について
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概要
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人乳の乳清から硫酸アンモニウムによりアルブミン画分を分別し, DEAEセルロースカラムクロマトグラフィーによって赤色蛋白質を分離した. 赤色蛋白質は電気泳動図および沈降図ともに均一であり, pHによる図の変化は認められなかった.電気泳動易動度は-0.66×10-5cm2・volt-1・sec.-1 (pH 8.5)であり,等電点はpH 6.1であった.ヘキソース2.50%.ヘキソサミン1.52%およびシアル酸0.76%を含有し, TCA可溶性窒素9.3%が存在した. 460mμの吸光値はpH 2では0.092, pH 10では0.410であり,酵素作用によってもTCA可溶性窒素の遊離に伴って減少した.
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