人乳蛋白質に関する研究(第5報) : 分娩後における人乳蛋白質の経時的変化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1) 分娩後泌乳日数の異なる人乳より調製したカゼインおよび乳清蛋白質の電気泳動的性質の変化について観察した. (2) 人乳カゼインはpH 3.5およびpH 12.0では2〜3個の峰が現われたが,泳動図はpHの相違により著しく異なった. (3) 人乳カゼインの窒素,燐および糖類含有量の平均値は14.09%, 0.33%および5.20%であり,泌乳日数の相違による含有量の変化は燐および糖類において認められた. (4) 人乳乳清蛋白質はpH 8.5において3〜5個の峰が現われたが,泌乳日数の相違による著しい変化は認められなかった.
著者
関連論文
- 人乳カゼインのアクリルアミドゲル電気泳動とDEAEセルロースカラムクロマトグラフィーによって分離した各画分のアミノ酸組成
- 人乳乳清蛋白質のアクリルアミドゲル電気泳動とゲル濾過による分画
- 乳蛋白質のポーラログラフ的研究(第3報) : 人乳α-ラクトアルブミン並びに牛乳α-ラクトアルブミンの差異について
- 人乳の無機塩類に関する研究(第1報) : 人乳の超遠心分離による沈降物中の窒素,カルシウム,燐含量について
- 人乳蛋白質に関する研究(第6報) : 尿素による人乳カゼインの分画について
- 人乳蛋白質に関する研究(第7報) : 赤色蛋白質の分離ならびにその性状について
- 人乳蛋白質に関する研究(第5報) : 分娩後における人乳蛋白質の経時的変化について
- 乳蛋白質のポーラログラフ的研究(第2報) : 人乳α-カゼイン並びに牛乳α-カゼインの差異について
- 人乳蛋白質に関する研究(第3報) : 尿素溶液中における人乳および牛乳力ぜインの混濁性
- 人乳蛋白質に関する研究(第4報) : 人乳乳清蛋白質中のリバノール可溶性蛋白質の定量
- 人乳蛋白質に関する研究(第2報) : 人乳と牛乳のカゼインの酸および無機塩類に対する沈殿性の差異
- 牛乳中力ゼインめ理化学的性質に関する研究 : III. α-カゼインのレンネツト凝固反応に関する一考察