セルラーゼ共存下におけるゴマ種子リグナン配糖体のβ-グルコシダーゼによる加水分解
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概要
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(1) ゴマ種子中に存在するリグナン配糖体の加水分解に関して, 7種のグルコシド結合の加水分解酵素を用いて10通りの組合せで検討を行ったところ,セルラーゼとβ-グルコシダーゼを併用する方法が有効であり,最も多量のリグナン類を得るためには,粗リグナン配糖体画分に対して,セルラーゼ70%(wt/wt), β-グルコシダーゼ20%(wt/wt)以上添加することが必要であった. (2) 本法における,至適条件は, pH 4.5〜5.0, 50°Cで20h以上の加温であつた. (3) セサミノール配糖体の加水分解は,セルラーゼによるセサミノールートリーグルコシドからジまたはモノグルコシドへの変換とβ-グルロシダーゼによるジまたはモノグルコシドからセサミノールへの変換の2段階からなっており,その他のリグナン配糖体の加水分解と異なっていた. (4) 本法に従い,ゴマ種子中のリグナン配糖体の加水分解で得た4種のリグナン類の生成量は,種子のロットによって多少の差異があるものの種子100g当り100〜170mgであり,いずれもセサミノールが主成分であった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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