グラジオラス球茎の休眠に対する光条件の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
グラジオラス球茎の休眠に対する栽培期間中の光の影響を, しゃ光処理, 光合成阻害剤散布処理によって調査し, 同時に内生生長調節物質の消長との関係を検討した.1) 本葉3枚展葉時より, 寒冷しゃでしゃ光して育成された新球茎は, 開花時よりしや光した場合や, 自然条件下で育成された新球茎より発芽が促進された.2) 光合成阻害剤•DCMU (N′(3,4-dichlorophenyl-N-dimethylurea)) と, PAZ-428 (N′(5-isobutyl-thiadiazol-N-methylurea)) を開花後散布した場合, 新球茎の肥大は劣ったが, 発芽は促進された. またこの処理により, 新球茎の内生生長調節物質は, イソプロピールアルコール:アンモニア:水 (10:1:1v/v) の展開溶媒によるペーパークロマトグラムにおいて, Rf値0.0〜0.3の位置に存在する抑制物質が顕著に減少した.3) 本葉3枚展葉時より, 葉基部をアルミホイルでしゃ光して育成された新球茎は, 発芽が促進され, Rf値0.5〜0.8に存在する抑制物質が顕著に減少していた.
- 園芸学会の論文
著者
関連論文
- グラジオラス球茎の休眠に関与する抑制物質
- キクの育種に関する研究 : (第1報)自家稔実率について
- キクの花色に関する研究 (第3報) : 花色に対する主要色素の量的効果と花色の測色
- キクの花色に関する研究 (第2報) : 生花弁の吸収スペクトルについて
- キク花芽の in vitro 培養
- 光中斷による切花の促成と抑制
- グラジオラス球茎の休眠誘導における葉の役割について
- グラジオラス球茎の休眠に対する光条件の影響
- オックス•アイ•デージー(Chrysanthemum leucanthemum L.)のバーナリゼーション
- マリーゴールドの開花に関する研究 (第2報) : 日長, 温度, 照度および調節物質の相互作用
- マリーゴールドの開花に関する研究 (第1報) : 日長反応およびその系統間差異
- マーガレット (Chrysanthemum frutescens L.) の開花に関する研究
- 生長素散布によるキクの開花抑制に関する研究(第5報) : しゃ光とNAA, ジベレリンとの組合せ
- 生長素散布によるキクの開花抑制に関する研究 (第4報) : 生長素とジベレリン, ビタミンなどとの組合せ
- グラジオラス球茎の休眠(第4報) : オーキシン散布の影響
- 生長素撒布によるキクの開花抑制に関する研究(第3報) : 生長素と電燈照明との組合わせ
- グラジオラス球茎の休眠(第3報) : 炭水化物含量の変化と休眠との関係
- 生長素撒布によるキクの開花抑制に関する研究(第2報)
- 花卉の肥料に関する研究(第1報) : アマリリスの肥料
- グラジオラス球茎の休眠(第2報) : 温度処理と抑制物質いついて
- グラジオラス球茎の休眠(第1報) : 温度処理とテトラゾリウム反応
- 球根作物の休眠問題