ニホンナシ‘幸水’及び‘新高’のジベレリンテープによる裂果防止
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概要
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‘幸水’及び‘新高’の裂果防止技術について検討し, 果実肥大の面から裂果の発生機構について若干の考察を行った.1. GAテープを満開30日後頃にていあ部 (‘幸水’ のみ) あるいは果梗部に貼付すると (それぞれをていあ区, 果梗区), 顕著な裂果抑制効果があった. その効果は特にていあ区で優れた.2. 無処理の対照区に比べ, ていあ区及び果梗区では収穫時の1果重が重くなった. 果肉硬度及び果汁の屈折計示度は処理間に大差なかった.3. GAテープの貼付により裂果が抑制できたのは, GAが果肉の細胞数を増加させたためではなく, 果頂部の細胞肥大を促し, 果実全体が均衡を保ちながら肥大したためと思われた.
著者
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田中 敬一
果樹試験場
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杉浦 俊彦
果樹試験場
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正田 友章
協和醗酵工業株式会社医薬研究所
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西村 達弘
青森県りんご試験場
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寿松木 章
果樹試験場
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間苧谷 徹
果樹試験場安芸津支場
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熊本 修
鹿児島県農業試験場大島支場
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大島 康平
協和醗酵工業株式会社
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木村 和彦
高知県果樹試験場
-
間苧谷 徹
果樹試験場
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