葡萄の砂耕における肥料三要素濃度と樹体の生長並びに果実収量との関係(第1報)
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概要
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1. 葡萄デラウエヤを砂耕した場合,新梢伸長量,樹体重量(地上部及び地下部),果実の重量・着色期・糖度よりみた肥料3要素の好適濃度は次表の如くである。 即ち,着果に依つて窒素に較べ燐酸及び加里の好適濃度(所要量)が増すようである。 2. 果房数が同一であれば,燐酸濃度の増加に依つて,果房中の果粒数が増し,その結果として果房重量の増加を来している。 3. 加里濃度が増加するに従い, 1樹中の枝葉重に対する果実重の比率は増大するが,一定限度を越えると,枝葉の絶対重の低下と共に果実重(収量)の減少を招く。 4. 着果しない場合及び着果した場合における好適要素濃度下にある樹の葉分析成績は,夫々窒素で2.2〓2.7%, 及び2.2〓2.6%, 燐酸で0.21〓0.24%, 及び0.3%, 加里で1.5〓1.7%及び2.1%である。
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