ブドウの温度条件に関する研究 (第6報) : 昼夜温が Delaware の収量品質に及ぼす影響
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概要
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1. Delaware ブドウの果粒の肥大•成熟の各生長周期において昼温と夜温が果粒の生長•収量•品質に及ぼす影響をそれぞれに観察した。その結果, 果粒温度そのものでみると, 昼夜の適温はいずれもほとんど同じで, 約22°Cであった。ただし, 果粒の成熟促進には22°Cより高い温度が望ましいが, 30°Cを越えてはならなかった。2. 盛夏の昼には最高気温が容易に30°C以上になり, 果粒は日光の直射をうけて気温より5〜6°Cも高い温度となった。したがって, 果粒の生長•収量•品質に対する好適な温度は, 主に夜間にみられた。この事実から考えて, 果粒の肥大期や成熟期には昼夜の気温較差あるいは夜温の低いことが, Delaware ブドウの果粒の収量や品質を高めるのにぜひ必要なようである。
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