昼夜温度の組合せがブドウと温州ミカンの果実肥大に及ぼす影響
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概要
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1. 昼夜温の組合せが果実の生長に及ぼす影響を, Delaware ブドウと温州ミカンについて, 果実の肥大期に観察した。そのために, コイトトロンを使用して15°, 20°, 25°, および30°Cの昼夜温を互いに組合せた。2. 両種類の果実の横径および重量生長は, いずれも昼温20°C-夜温20°C, 25°C-25°C. ならびに 25°C-20°Cにおいて著しくすぐれた。このことは, 果実の生長に対する好適温が20〜25°Cの範囲内 (平均22.5°C) にあり, かつ, 昼夜の気温較差は必ずしも必要でないことを示している。ただし実際的見地からすると, 果実肥大期の気温の日変化は, 昼温25°C-夜温20°Cが望ましい。3. 1日の平均気温は同じであるが昼温>夜温の場合と昼温<夜温の場合の果実の生長量を比較すると, 後者は常に前者よりも劣つた。とくに Delaware ブドウでは, 昼温15°Cが夜温30°, 25°あるいは20°と組合つた場合にその傾向がはなはだしかつた。
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