ピロガロールによるチタン,バナジウム,鉄の逐次および同時吸光光度定量 : ピロガロールを用いる研究(第2報)
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概要
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ピロガロールを呈色試薬としてpH(3.0,6.5)および波長(410nm,610nm)の差異による方法を用いて,チタンとバナジウムの逐次および同時定量について比較検討し,さらにその際妨害する鉄をEDTAでマスキングすることにより鉄の示差定量も試みた.その結果,チタン4.0μg/m<I>l</I>,バナジウム3.0μg/m<I>l</I>,鉄5.0μg/m<I>l</I>以下の量の合成試料を用いて誤差3%以内で逐次および同時定量できた.<BR>錯体の組成は酢酸-酢酸ナトリウム緩衝液pH6.5で,鉄とピロガロールは1:1,試薬過剰の場合,バナジウムとピロガロールは,シュウ酸アンモニウムの共存の有無で1:1,1:2,チタンとピロガロールは逆に,pH3.0,6.5いずれの場合もその共存の有無で1:2,1:1と変化した.なお共存イオンの影響についても検討した.
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