ホウ素酒石酸バリウム法によるホウ素の重量分析の検討
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概要
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ホウ素の重量法として用いられているホウ素酒石酸バリウム法を検討し,従来の二つの方法,(a)ホウ素酒石酸バリウム沈殿をひょう量形とする方法,(b)ホウ素酒石酸バリウムを強熱し恒量としたホウ酸バリウムをひょう量形とする方法は,いずれもホウ素の定量には難点のあることを見いだした.特にホウ素酒石酸バリウム,もしくはホウ酸バリウム中のバリウムとホウ素の組成比は,(a)法で5:2,(b)法で2:1とされていたが,(b)における操作過程においてホウ素が損失されることを見いだし,その組成比を2:1とするのは誤りであることを指摘した.又(b)のひょう量形には,必ず炭酸バリウムが混在することを見いだし,ホウ酸バリウムのみではないことを明らかにした.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-04-05
著者
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