テノイルトリフルオルアセトンとピリジンまたはピコリンによるニッケルの重量法 : テノイルトリフルオルアセトンとピリジンなどとによる金属イオンの沈殿(第1報)
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概要
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ニッケルはテノイルトリフルオルアセトン(TTA)およびピリジン,ピコリンあるいはメチルエチルピリジンなどと反応し三重塩の結晶性沈殿を生成する.ニッケルの重量法にこの沈殿を用いるとニッケル重量の10倍以上をひょう量することになるので反応の鋭敏度高く,少量ニッケルの重量法に好適である.試薬のニッケルイオンに対する反応はその特異性,選択性には欠ける.定量的に沈殿するpH範囲は5~9であった.この方法による沈殿の組成はNi(tta)<SUB>2</SUB>(py or pico)<SUB>2</SUB>と推定される.(tta:TTAアニオン,py:ピリジン分子,pico:ピコリン分子)
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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