チオピリンおよびその誘導体を用いるセレンの分光光度定量 : チオピラゾロン誘導体の分析化学的研究(第5報)
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概要
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チオピリン(1-フェニル-2,3-ジメチル-3-ピラゾリン-5-チオン)およびその誘導体はセレン(IV)と反応して弱酸性では金属セレンを沈殿するが,強酸性ではセレン(IV)と試薬はモル数で1対4の比で定量的に反応して水溶性の反応物を生成する.この強酸性の反応をセレンの分光光度定量に利用した.この定量法は,酸濃度として硫酸14<I>N</I>以上,塩酸5<I>N</I>以上,過塩素酸6<I>N</I>以上が必要であるが,濃硫酸,濃塩酸中に含まれる1〜10μg/m<I>l</I>のセレンの定量が可能である.
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