けい光光度滴定によるクロムの定量
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概要
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クロム(III)をキレート滴定法により定量するとき,過量のEDTAを加え金属塩溶液で逆滴定するためのけい光光度滴定法を検討した.逆滴定に硫酸銅標準液を用い,カルセインまたはカルセインブルーを指示薬とする方法が有効であった.カルセインブルーを指示薬とすると滴定曲線に著しい屈曲が現われ,2本の直線の交点をもって終点を決めることができる.カルセインでは滴定曲線に著明な屈曲部を欠くが,キレート平衡式から誘導した方程式が表わす直線から終点を決めることができる.いずれの場合にも0.5〜5mgのクロム(III)を誤差1%以内で定量することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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