銅(II)-カルセイン錯体の安定度定数の測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
吸光光度法により酸性溶液中における銅(II)カルセイン錯体を検討した.銅(II)はカルセイン(H_6L)とPH3〜5においてCu(H_4L)(H_3L)^<3->,CuH_2L^<2->及びCu_2L^<2->の錯イオンを逐次生成することを明らかにし,その安定度定数(μ=0.1)はそれぞれ2.67×10^<10>,1.87×10^8及び9.23×10^<28>であった.カルセインを指示薬として,EDTAを銅(II)により逆滴定する条件のpH4〜5ではCu(H_4L)(H_3L)^<3->の生成は無視できるが,他の錯イオンは共存する.従って,終点におけるけい光消光変化にはCu_2L^<2->の寄与が大きく,後半においてなだらかになると予想された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-09-05
著者
関連論文
- カルボニル基を有するサーモクロミックエチレンのコンホメーションに関するポーラログラフィーおよびHuckel分子軌道法による考察
- 4-ヨードチモールの定量法の研究(第4報) : ポーラログラフによる定量
- キレート滴定による医薬品の定量分析(第6報) : アルミニウム塩類の定量
- 銅(II)-カルセインブルー錯体の安定度定数
- キレート滴定による医薬品の定量分析(第7報) : ライネッケ塩を用いる有機塩基の定量
- 銅(II)-カルセイン錯体の安定度定数の測定
- 電位差法によるカルセインの酸解離定数の測定
- けい光光度滴定によるクロムの定量
- メチルチモールブルーによる水銀(II)の比色定量