肝疾患におけるグルカゴン負荷試験の臨床的意義
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
肝予備能力判定のための検査法として注目されつつあるグルカゴン負荷後の血漿cAMP濃度の経時的変動な観察した,グルカゴンは生理食塩水に溶解後1μg/kgな経静脈的に投与し,投与前,10, 15, 20, 30分後に採血し血漿cAMP濃度を測定した.健康成人,回復期の急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変とも負荷10分後に血漿cAMP濃度は最高となり以後漸次低下した.空腹時血漿cAMP濃度は健康成人に比べて肝硬変で高く,慢性肝炎でも高い例が多かったが,各症例の差が大きく診断的意義は少なかった.グルカゴン負荷後の血漿cAMP濃度は,肝硬変で10分後健康成人に比べて上昇は少なかったがその差は有意でなく,また慢性肝炎では健康成人に比べて高い例が多かった.したがってグルカゴン負荷10分後の血漿cAMP濃度の空腹時濃度に対する比を算出すると肝硬変では健康成人に比べて有意に低く慢性肝炎では高かったので,両疾患の鑑別に本試験が有用と考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
小林 正伸
北海道大学遺伝子病制御研究所医学研究科癌生物学
-
小林 正伸
北海道大学 大学院医学研究科消化器病態内科学
-
吉田 純一
北海道大学医学部内科学第三講座
-
前久保 博士
手稲渓仁会病院内科
-
武田 茂
北海道大学第1外科
-
前久保 博士
北大医
-
前久保 博士
北海道大学第3内科
-
松嶋 喬
北海道大学第3内科
-
長瀬 清
北海道大学第3内科
-
小林 紀夫
北海道大学第3内科
-
大屋 隆介
北海道大学第3内科
-
白井 修
北海道大学第3内科
-
柏木 道彦
北海道大学第3内科
-
大谷 宣人
北海道大学第3内科
-
平井 堅博
北海道大学第3内科
-
田村 康史
北海道大学第3内科
-
上畠 泰
北海道大学第3内科
-
洞田 克己
北海道大学第3内科
-
武田 良一
北海道大学第3内科
-
小山 稔
北海道大学第3内科
-
吉田 義一
北海道大学第3内科
-
山崎 康夫
北海道大学第3内科
-
斉藤 永仁
北海道大学第3内科
-
白石 忠雄
北海道大学第3内科
-
岡田 文彦
北海道大学保健管理センター
-
松嶋 喬
北海道大学医学部第3内科
-
白石 忠雄
北海道大学 白石内科
-
長瀬 清
北海道大学医学部第3内科
-
武田 茂
北海道大学第3内科
-
小林 正伸
北海道大学第3内科
-
松嶋 喬
北海道大学保健管理センター
-
前久保 博士
北海道大学医学部第三内科
-
大谷 宣人
北海道大学医学部第3内科
-
前久保 博士
北海道大学保健管理センター
-
小山 稔
北海道大学医学部第3内科
-
田村 康史
北海道大学医学部第3内科
-
長瀬 清
北海道大学医学部内科学第3講座
-
小林 紀夫
北海道大学医学部第3内科教室
-
白井 修
北海道大学医学部第三内科
-
大屋 隆介
北海道大学医学部第3内科
関連論文
- 重症肝炎との関連性濃厚なE型肝炎ウイルス genotype IV 内の広域分布型一系統 : 鳥取, 新潟, 札幌から得られた3本の完全長および1本の準完全長HEV塩基配列
- 肉腫様変化を呈した混合型肝癌の1例
- 札幌地域E型肝炎症例におけるHEV感染リスクアンケート調査
- 264 ADA欠損症患児の末梢血由来CD34陽性細胞へのADA遺伝子導入の検討
- 表在型肝細胞癌に対する腹腔鏡下マイクロ波凝固療法及びラジオ波焼灼療法の有用性と長期成績について
- Kasabach-Merritt症候群を呈し, 増大過程を逆追跡しえた肝血管肉腫の1例
- 血管腫類似の画像所見を呈した動脈血優位 の肝過形成結節の1例
- 白血球除去療法が有効であった潰瘍性大腸炎の2例 : 日本アフェレシス学会第17回北海道地方会
- OP-193 Adrenomedullin antagonist 発現ベクターを用いたヒト腎癌移植マウスモデルに対する遺伝子治療(第95回日本泌尿器科学会総会)
- PS-086-6 ヒト癌細胞における低酸素によるautocrine motility factor誘導と運動能の亢進
- PP1196 アデノウイルスp53とヒストン脱アセチル化酵素阻害剤の併用による癌遺伝子治療
- 成人間生体部分肝移植を施行した原発性胆汁性肝硬変の1例
- 低酸素下におけるVEGFと Angiopoietin-like4 の相互制御機構
- II-A-111 胸腹重合体分離手術の問題点(腹壁・その他, 一般演題講演要旨(2))(第 13 回 日本小児外科学会総会)
- Bcl-2 family 遺伝子の発現が口腔扁平上皮がんの術前治療感受性に及ぼす影響
- Hepatocyte Growth Factor (HGF) による培養鉄負荷ラット肝細胞への保護効果に関する実験的研究
- 肝疾患におけるグルカゴン負荷試験の臨床的意義
- 精神分裂病患者における血中サイクリックヌクレオチドの変動
- C型慢性肝炎における血中可溶性インターロイキン-2レセプター
- C型肝炎のインターフェロン療法時の各種HCV抗体価の変動 : NS3, NS4およびcore領域抗体価の検討
- 標識ヌクレオチドを用いたRT-PCR法によるHCV-RNAの定量化の検討
- RadioimmunoassayによるHBe抗原・HBe抗体の測定
- 肝疾患における筋肉型アルドラーゼ測定の臨床的意義
- 慢性B型肝炎に対するヒト白血球インターフェロンの効果
- 胆汁うっ滞症におけるグルカゴン投与後のcyclic AMPの応答性
- アルコール慢性投与ラットにおける小腸粘膜酵素変動について
- 慢性肝疾患の血清γ-glutamyl transpeptidase活性上昇機序に関する研究
- 抗不安薬Buspironeの2重盲検法による薬効検定
- IAP,DMI投与シロネズミにおけるmult VI DRLの再習得
- 米国中南部私立大学(Vanderbilt大学)における学部学生のための精神衛生活動について
- 神経梅毒におけるア-ガイル・ロバ-トソン瞳孔およびその他の瞳孔異常--末梢障害の検索を中心として
- 肝線維化と肝への鉄沈着との関連にかんする実験的研究
- 肝疾患時におけるaldolase isoenzymeの研究
- ウイルス肝炎の予防と治療(特別講演抄録,第33回北海道矯正歯科学会大会)
- 原子吸光分析による亜鉛の定量ならびに人血清亜鉛定量への応用 : 原子吸光分析による生体試料の亜鉛の定量 (第1報)
- 肝硬変症における血漿cyclic GMP濃度
- 血中HBs抗原定量の試み
- B型肝炎ウイルスキャリアーに合併したネフローゼ症候群にβインターフェロン投与が奏効した1例
- Stevens-Johnson 症候群に合併した食道潰瘍の1症例
- 慢性肝炎における末梢血リンパ球のHLA-class I抗原表出の検討
- 血清2-5オリゴアデニル酸合成酵素活性の臨床的意義
- レニン分泌における交感神経系の役割についての臨床的研究
- 輸血後肝炎に対するLysozymeの予防効果の研究 二重盲検法による臨床試験
- Clinical significance of ELISA for campylobacter pylori.
- A case of lupus peritonitis diagnosed by the immunological findings in the peritoneal fiuid.
- 肝組織内HBc抗原の局所によるインターフェロン投与効果の判定
- Studies on Serum Protein Binding Form of Indocyanine Green
- タイトル無し
- タイトル無し
- A fundamental study on chemotherapy of hepatocellular carcinoma by cis-platin transferrin complex.
- タイトル無し
- A case of eosinophilic meningitis due to Angiostrongylus cantonensis.
- Report on a case producing colony-stimulating factor from an anaplastic carcinoma of the thyroid.
- タイトル無し
- タイトル無し
- タイトル無し
- 巨細胞性封入体症の関与したと思われる胃潰瘍の1症例
- タイトル無し
- A case of liver cirrhosis with gastric varices showing spontaneous splenorenal shunt.
- Aminoacetonitrile誘導体の肝疾患治療応用について
- A case of sarcoidosis with multiple leukodermia in liver and spleen.