慢性肝疾患の血清γ-glutamyl transpeptidase活性上昇機序に関する研究
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概要
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体重250g前後のウイスター系雄性ラットに体重kg当り350mgのD-Galactosamine-HClを隔日投与4週後のラットは,肝小葉の巣状壊死,門脈域の細胞浸潤,細胆管の増生を認めたが,門脈域の線維増生は明らかでなかった.γ-GTPの酵素組織化学的所見では,巣状壊死周辺の肝細胞および小葉周辺帯の肝細胞の毛細胆管側の活性増強,門脈域の浸潤細胞の一部,および増生した細胆管上皮が染色された.また,血清,肝ホモジネートともにγ-GTP活性は増加した.慢性肝炎例のγ-GTPの酵素組織化学的所見では血清γ-GTP活性が高値を呈する例では,小葉周辺帯の肝細胞の毛細胆管側,門脈域の浸潤細胞の一部,増生した細胆管上皮の染色性が増加した.以上より慢性肝疾患の血清γ-GTP活性は,肝の活動性病変と関連して変動することが示唆された.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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大屋 隆介
北海道大学第3内科
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柏木 道彦
北海道大学第3内科
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大谷 宣人
北海道大学第3内科
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白石 忠雄
北海道大学第3内科
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松嶋 喬
北海道大学医学部第3内科
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佐藤 隆次
北海道大学第3内科学教室
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南原 康二
北海道大学第3内科学教室
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山田 純一
北海道大学第3内科学教室
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松嶋 喬
北海道大学第3内科学教室
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白石 忠雄
北海道大学 白石内科
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大谷 宣人
北海道大学第3内科学教室
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大屋 隆介
北海道大学第3内科学教室
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松嶋 喬
北海道大学保健管理センター
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大谷 宣人
北海道大学医学部第3内科
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佐藤 隆次
北海道大学医学部第三内科
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大屋 隆介
北海道大学医学部第3内科
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