アルコール慢性投与ラットにおける小腸粘膜酵素変動について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
総カロリーの36%をエタノールで置換した液体飼料をラットに4週間任意に摂取させ,小腸粘膜における各オルガネラの酵素変動を観察し次の結果を得た.慢性エタノール投与によりactive transportに関与するNa+-K+-ATP aseおよびALP活性は抑制された.ミトコンドリア分画の呼吸系酵素ではsuccinate cytochrome c reductase活性は明らかな上昇を示したが,rotenone insensitive NADH-cytochrome c reductase活性には変化はみられなかつた.ライソゾーム酵素であるβ-glucuronidase, acid phosphatase活性には変化がなかつた.ミクロゾーム分画ではγ-GTP活性は著明に上昇したが,糖新生のkey enzymeであるG-6-Pase活性には変化はみられなかつた.これに対し上清におけるG-6-PDH活性は低下した.以上の結果よりエタノールは肝と同様小腸粘膜に対してもtoxicな作用を有することが示唆された.
著者
-
大屋 隆介
北海道大学第3内科
-
白井 修
北海道大学第3内科
-
柏木 道彦
北海道大学第3内科
-
白石 忠雄
北海道大学 白石内科
-
松嶋 喬
北海道大学保健管理センター
-
大谷 宣人
北海道大学医学部第3内科
-
前久保 博士
北海道大学保健管理センター
-
佐藤 隆次
北海道大学医学部第三内科
-
大屋 隆介
北海道大学医学部第三内科
-
白井 修
北海道大学医学部第三内科
-
大屋 隆介
北海道大学医学部第3内科
-
白石 忠雄
北海道大学医学部第三内科
-
大谷 宣人
北海道大学医学部第三内科
関連論文
- 肝疾患におけるグルカゴン負荷試験の臨床的意義
- C型慢性肝炎における血中可溶性インターロイキン-2レセプター
- C型肝炎のインターフェロン療法時の各種HCV抗体価の変動 : NS3, NS4およびcore領域抗体価の検討
- 標識ヌクレオチドを用いたRT-PCR法によるHCV-RNAの定量化の検討
- RadioimmunoassayによるHBe抗原・HBe抗体の測定
- 肝疾患における筋肉型アルドラーゼ測定の臨床的意義
- 慢性B型肝炎に対するヒト白血球インターフェロンの効果
- アルコール慢性投与ラットにおける小腸粘膜酵素変動について
- 慢性肝疾患の血清γ-glutamyl transpeptidase活性上昇機序に関する研究
- 肝線維化と肝への鉄沈着との関連にかんする実験的研究
- ウイルス肝炎の予防と治療(特別講演抄録,第33回北海道矯正歯科学会大会)
- 原子吸光分析による亜鉛の定量ならびに人血清亜鉛定量への応用 : 原子吸光分析による生体試料の亜鉛の定量 (第1報)
- 肝硬変症における血漿cyclic GMP濃度
- 血中HBs抗原定量の試み
- B型肝炎ウイルスキャリアーに合併したネフローゼ症候群にβインターフェロン投与が奏効した1例
- Stevens-Johnson 症候群に合併した食道潰瘍の1症例
- 慢性肝炎における末梢血リンパ球のHLA-class I抗原表出の検討
- 血清2-5オリゴアデニル酸合成酵素活性の臨床的意義
- 輸血後肝炎に対するLysozymeの予防効果の研究 二重盲検法による臨床試験
- 肝組織内HBc抗原の局所によるインターフェロン投与効果の判定
- Studies on Serum Protein Binding Form of Indocyanine Green
- A fundamental study on chemotherapy of hepatocellular carcinoma by cis-platin transferrin complex.
- タイトル無し
- A case of eosinophilic meningitis due to Angiostrongylus cantonensis.
- タイトル無し
- タイトル無し
- タイトル無し
- A case of liver cirrhosis with gastric varices showing spontaneous splenorenal shunt.
- Aminoacetonitrile誘導体の肝疾患治療応用について
- A case of sarcoidosis with multiple leukodermia in liver and spleen.