ボラMugil cephalusの変形魚に寄生していた粘液胞子虫Myxobolus spinacurvatura sp.n.について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1988年6〜8月に三重県沿岸で採捕したボラに, 背鰭湾と側湾を主徴とする脊椎骨の骨格異常を呈するものが4例みられた。それら全ての腸間膜と脳, 一部の肝臓, 膵臓, 脾臓に粘液胞子虫, Myxobolus属の胞子のシストがみられた。脳のシストの形成部位は第4脳室, 中脳腔および嗅葉, 嗅球, 視葉の脳膜下であった。本種と既報の魚類に寄生する粘液胞子虫とを比較検討した結果, 形態学的特徴などからいずれの種とも異なり, Myxobolus spinacurvatura sp. n.と命名することを提案する。
- 日本魚病学会の論文
著者
-
前野 幸男
Seikai National Fisheries Research Institute Fisheries Research Agency
-
反町 稔
水産庁養殖研究所
-
江草 周三
日本水産資源保護協
-
前野 幸男
水産庁養殖研究所病理部
-
小川 和夫
東京大学農学部
-
前野 幸男
水産庁養殖研究所
関連論文
- 単クローン抗体を用いた蛍光抗体法によるマダイイリドウイルス感染症の診断
- 血リンパ接種による軟体部の赤変化を伴うアコヤガイ疾病の再現
- マダイイリドウイルスの抗原解析及び他の魚類由来イリドウイルスとの比較
- マダイイリドウイルス病に対するワクチンの開発
- 大量死を伴う異常アコヤガイの血球像の変化
- アサリにみられた Perkinsus 属の寄生体
- マダイイリドウイルス及び他の魚類由来イリドウイルスのマダイに対する病原性
- マダイイリドウイルス病に対する不活化ワクチンの効果
- ウイルス性変形症およびウイルス性腹水症原因ウイルス浸漬感染ブリ稚魚におけるウイルス抗原発現の比較
- 養殖ブリ黄疸の病態生理
- チャイロマルハタにおけるウイルス性神経壊死症原因ウイルスの魚体内分
- 養殖ブリ稚魚のウイルス性変形症の病理組織学的所見
- Vibrio anguillarumの選択鑑別培地による分離および分子生物学的迅速同定法の確立
- フィリピンで発生したハタのウイルス性神経壊死症
- ボラの鱗寄生粘液胞子虫 Myxobolus episquamalis sp. nov.
- ヒラメ仔魚の腸管白濁症の病理組織学的研究
- ニホンウナギのICDウイルス感染症の病理組織
- 養殖ウナギから分離されたウイルスの性状と分布
- Aeromonas salmonicida, Vibrio anguillarumならびに V.ordaliiに対する各種消毒薬の殺菌作用
- 養殖ヤマメから得たTetraonchus属の2新種について
- 養殖コイから得た本邦初報告のDactylogyrus minutus KULWIE ?? , 1927 (Monogenea: Dactylogyridae)
- ウナギのPseudodactylogyrus症に関する研究-I : 新種P. microrchisを含む3種の単生目吸虫の形態・分類について
- 魚類のエピテリオシスチス病
- 我が国の養殖ウナギ(ニホンウナギ・ヨーロッパウナギ)のGyrodactylus寄生について
- 養殖ゴイおよびキンギョから得た単生類Dactylogyrus属の6種について
- ボラMugil cephalusの変形魚に寄生していた粘液胞子虫Myxobolus spinacurvatura sp.n.について
- 種苗生産用のオオニベ(Nibea japonica)親魚に寄生した単生類 Calceostoma sp. の駆虫
- 北海道の淡水湖産イサザアミに寄生していたアニサキス科線虫Hysterothylacium aduncum3期幼虫〔英文〕
- 長良川産魚類の形態異常と寄生虫感染の経年変化〔英文〕
- ウナギ寄生単生類Pseudodactylogyrus microrchisの種の有効性について〔英文〕
- Skin disease of Mugil cephalus due to Myxobolus sp. (Myxozoa: Myxobolidae.
- Recent Studies on Monogeneans
- ヒラメ鰭由来の一細胞系〔英文〕