フィリピンで発生したハタのウイルス性神経壊死症
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概要
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フィリピンの種苗生産場で孵化34日後のチャイロマルハタに摂餌不良, 異常遊泳を特徴とする大量死がみられた。 病魚の脳, 脊髄および網膜組織に明瞭な空胞変性が観察され, それらの細胞質に直径20〜25nmの多数のウイルス粒子がみられた。 さらに病魚頭部の磨砕濾液を接種したSSN-1細胞に顕著なCPEが発現し, RT-PCR法により病魚および感染培養細胞から魚類ノダウイルス性神経壊死症(VNN)であることが明らかとなった。 本症例はフィリピンにおけるVNNの初記載である。
- 2002-06-15
著者
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前野 幸男
Seikai National Fisheries Research Institute Fisheries Research Agency
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前野 幸男
Japan International Research Center for Agricultural Sciences
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DE LA
Southeast Asian Fisheries Development Center
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CRUZ-LACIERDA Erlinda
Southeast Asian Fisheries Development Center
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