大腸ポリペクトミーの基礎的実験

概要

論文の詳細を見る
人工的に作製した径5mmのポリープを用い各条件下でmonopolar snareポリペクトミー,strip biopsy, bipolar snareポリペクトミーを行い,安全性の高いポリペクトミー機材の操作法と各ポリペクトミー法の安全性を検討した.結果,(1)最も安全な高周波電流発生装置の操作法は,初めの通電はある程度の強さで通電し,通電回数とともに強さを小さくし,最後のポリープの切断はさらに小さな強さでしかも凝固で切断する操作法であった.(2)熱壊死が及ぶ範囲を深さで比較すると,monopolar snareポリペクトミー<strip biopsy=\hspace{-.7em}\raisebox{1.1ex}{.}\hspace{.1em}\raisebox{-0.2ex}{.} bipolar snareポリペクトミーの順で安全性が高く,横幅で比較するとmonopolar snareポリペクトミー=\hspace{-.7em}\raisebox{1.1ex}{.}\hspace{.1em}\raisebox{-0.2ex}{.} strip biopsy<bipolar snareポリペクトミーの順で安全性が高かった,したがって総合ではmonopolar snareポリペクトミー<strip biopsy<bipolar snareポリペクトミーの順で安全性が高かった.