乳酸菌の発育に及ぼす乳固形分濃度の影響
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概要
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1. 牛乳の無脂固形分(SNF)濃度が乳酸菌の発育に及ぼす影響を,酸生成と菌の増殖の面から検討した.2. 脱脂乳培養基のSNF濃度が増加するほど(1〜30%),乳酸菌の酸生成量が増大した.そして通常の脱脂乳のSNF濃度(6〜10%)では,近似的に直線関係が成立した.培養後のpHは,SNF濃度が高いほど,やや高い値を示した.3. 乳酸菌の最高菌数は,SNF濃度が2〜20%の範囲ではこの濃度とともに増大した。またexponential phaseの発育速度は,SNF濃度が8〜12%の範囲では,この濃度とともに大きくなり,それ以上の濃度ではほぼ一定の値を示した.4. 以上の結果について,培養基のpH緩衝作用ならびに必須栄養素(または発育促進物質)の二点から,若干の考察をおこなつた.
著者
-
見坊 寛
農林省畜産試験場
-
森地 敏樹
農業技術研究所畜産化学部
-
矢野 信礼
農業技術研究所畜産化学部
-
入江 良三郎
農業技術研究所畜産化学部
-
見坊 寛
農業技術研究所畜産化学部
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入江 良三郎
農業技術研究所•畜産化学部
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矢野 信礼
農業技術研究所•畜産化学部
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見坊 寛
農業技術研究所•畜産化学部
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