給餌, 摂食によって形成されたヒッジ血中コルチゾール濃度の日内変動
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概要
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ヒツジにおいて血流中のコルチゾール濃度の日内変動が給餌, 摂食によって形成されるかどうかを検討するために, 飼養条件を2ヵ月にわたって一定とした, すなわち飼料給与時刻を1300にセットした条件下 (スケジュールドフィーディング) におかれた4頭のヒツジについて, 52時間にわたり, 15分間隔で継続的に採血し, 血中コルチゾール濃度を測定した.その結果, 白昼にピークを有する一相性のパターンが明確に示された.このピークは給餌, 摂食に関連したものであると考えられた.給餌時刻への高まりは朝の中期あたりから開始された。したがって, この上昇, ピークは何らかの内的なメカニズムによって維持されており, 外的な因子に対する条件反射によるものではないと考えられた.また, これはラットにおいて認められている予知反応と同様のものと推察された.給餌後,血中コルチゾール濃度はやや減少したが, その次に著しい, 一過性の上昇を呈した。この上昇反応は, 時間的にも長い活発な摂食活動に伴ったものであると考えられた.本研究において認められた一相性パターンのピークは, これら二つの給餌前, 給餌後の, 性質の異なる上昇反応が組み合わさって形成されたものであると見なされる。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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