東京都ロード・プライシング導入に対する物流関係者の問題構造認識に関する分析
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概要
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本研究は,東京都によって導入の検討が行われたロード・プライシングに関連して,利害関係者が持った問題構造認識について,特に物流の観点から調査分析を行うものである.ロード・プライシング導入施策に関わる物流関連の関係主体として,東京都(循環型社会づくり担当,環境局),東京都ロード・プライシング検討委員会,物流事業者(特積トラック業者,区域トラック業者),小売業者をとりあげ,それぞれの関係者に対して問題構造認識に関するインタビュー調査を実施した.調査の結果より,ロード・プライシングという同一施策であるにもかかわらず,それを捉える者の立場によって,問題構造が異なって認識されていること,また,たとえ同一主体であっても,検討の時期によって問題構造に対する認識が変化していることが,明らかとなった.
- 社会技術研究会の論文
著者
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加藤 浩徳
東大 大学院工学系研究科
-
北村 英隆
東京大学大学院公共政策学教育部 法政策コース
-
村上 裕一
東京大学大学院法学政治学研究科 総合法政専攻
-
加藤 浩徳
東京大学大学院工学系研究科 社会基盤学専攻
-
城山 英明
東京大学大学院法学政治学研究科 総合法政専攻
-
加藤 浩徳
東京大学大学院
-
城山 英明
東京大学大学院 法学政治学研究科
-
村上 裕一
東京大学大学院 法学政治学研究科
-
村上 裕一
東京大学 大学院公共政策学連携研究部
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