日本のチャ品種の一番茶萌芽期および休眠覚醒に及ぼす夜間照明の影響
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概要
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チャの冬期の休眠からの覚醒は品種の早晩性や芽ぞろいと密接に関連しており,チャ育種を進めるうえで収益性や栽培適地を左右する極めて重要な形質であり,日長との関係が示されている。街灯に隣接する茶園の一番茶萌芽期を観察するとともに試験ほ場において夜間照明が冬期の休眠からの覚醒過程や一番茶萌芽期に及ぼす影響を調査した。街灯による照明が一番茶の萌芽期に影響を及ぼす事例は見出せなかった。また,試験ほ場の夜間照明試験においても一番茶の萌芽期と休眠覚醒に影響を及ぼさなかった。通常の夜間照明はチャの休眠覚醒と一番茶の萌芽期に影響しないことが明らかとなったが,日長に関する光感受性については,更なる検討が必要である。'はるのなごり'および'みなみさやか'は早晩性はほぼ同じであるが,'はるのなごり'の方が深い休眠を示した。
- [出版者不明]の論文
- 2010-12-00
著者
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田中 淳一
野菜茶研・育種開発
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田中 淳一
野菜 ・ 茶業試験場(枕崎)
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田中 淳一
独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構野菜茶業研究所枕崎茶業研究拠点:(現)農林水産省技術会議事務局
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根角 厚司
野菜茶業研究所
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