山口県西部吉見湾の波止場における付着生物の調査
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概要
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稚ナマコApostichopus japonicusを探索するために、吉見湾の突堤の矢板上より、付着生物の剥ぎ取り調査を水深帯30cm間隔でおこなった。矢板2枚分の付着生物より103種が見出され、水深帯別に最も種数が多かったのは矢板頂端から60-90cmで48種が見出された。この水深帯ではマガキCrassostrea gigasが優先し、付着生物の総重量もこの水深帯で最も多くなった。本調査の結果、2個体の青色型の稚ナマコが、それぞれ矢板頂端から210-240cmと240-270cmの水深帯より採集された。これらの水深帯では、キクザルガイChama japonicaが優先し、稚ナマコは付着生物の隙間に非常に良く潜んでいた。これらの稚ナマコはいずれも、矢板上に着底し生残した1歳群に属すると考えられた。
- 2007-12-00
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