水槽飼育における稚ナマコApostichopus japonicusの摂餌特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
飼育密度と給餌量を変えて中間育成試験をおこない、マナマコ種苗の成長差の成因を検討した。結果、飼育密度に関わらず、給餌をおこなうと一部の個体が急激に成長し、全体としての成長差が生じた。それ以外の個体の成長は無給餌状態の成長に近く、成長差の成因として、一部の個体の飽食と残りの個体の絶食が示唆された。次に、このような摂餌量の偏りが、摂餌機会の多少から生じると仮定し、給餌方法の改良を試みたところ、成長差は明らかに小さく抑えられた。以上より、種苗の成長差の成因は飼育水槽内の摂餌量の偏りであると考えられた。
著者
関連論文
- マナマコの付着基質選択の季節性
- 水槽飼育における稚ナマコApostichopus japonicusの摂餌特性
- 山口県西部吉見湾の波止場における付着生物の調査--稚ナマコApostichopus japonicusの探索
- 山口県東部平生湾の潮間帯におけるマナマコの分布--稚ナマコの成育適地の環境条件
- マナマコの新標準体長の有効性
- 成体マナマコのメントール麻酔に関する研究
- 干潟に設置した逆さ竹林礁の生物増殖機能の検証
- 北海道および本州産マナマコの体サイズ推定のための回帰式
- 水槽飼育における稚ナマコApostichopus japonicusの摂餌特性
- 山口県東部平生湾の潮間帯におけるマナマコの分布
- 山口県西部吉見湾の波止場における付着生物の調査
- マナマコの新標準体長の有効性