山口県東部平生湾の潮間帯におけるマナマコの分布
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概要
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瀬戸内海東部の山口県平生湾の潮間帯8地点において、2005年4月24?27日の干潮時に、各1?4線のライントランセクト調査を実施し、マナマコの分布様式や分布量を明らかにした。結果、S.D?1(平生町水場)では、Ll10?50mm程度の幼稚仔が多く出現し、マナマコの成育場であると判断した。しかし、S.D?1から約50m離れたS.D?2、3、4では分布量は少なく、前者では133個体(6.7個体/m2)、後者では計5個体(0.1個体/m2)だった。これらの環境を比較した結果、本種の幼稚仔の成育に適した条件を次のように推測した:潮位レベルは+0.4m程度で、この付近に転石や捨石が存在し、ホンダワラ類が着生する;適度に富栄養化し、アオサ類が密生する;干出時の環境変動が小さく保たれる。
- 2006-03-00
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