ドイツの促進学校における学校犬の活用
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概要
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本報告では、筆者が文部科学省在外研究員として、ドイツのバーデンヴュルテンベルク州・フライブルク市のレッシング促進学校を訪問し、学校長から話を伺った「犬プロジェクト」を取り上げている。この学校では、ドイツの促進学校の中で初めて学校犬を教育に活用し、学習遅延児に対し、①自己責任の行動に向けた訓育、②授業の楽しみ、③自己信頼と自己意識の発達、④コミュニケーション能力の促進や相互利用の能力の促進、⑤学習過程の成立、⑥セラピーの可能性の成立を教育目的とした取り組みが行われていた。In this paper, I reported “the dog project” of Lessing-Förderschle Freiburg in Baden-Württemberg in Germany. I had visited this school as the Monbukagakusho-sponsored Japanese Overseas Research Fellow and heard about the dog project in June of 2006. In this school, the school dogs were utilzed for the students with learning disabilities. The educational purposes of the dog project were 1) the education for selfresponsibility conduct and 2) the enjoyment for the lesson, 3) the development of selftrust and self-consciousness, 4) the advancement of communication ability, 5) the formation of a course of study, 6) the formation of a therapy.
- 2008-12-25
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