A Case of Duodenal Varices Treated by Balloon-occluded Retrograde Transvenous Obliteration
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
十二指腸静脈瘤はまれであるが,致死的な出血を来す.近年,種々の治療法が行われている.肝硬変を有する46歳の男性が,重症の貧血のため入院した.血液検査ではヘマトクリット8.9%,血色素量2.3g/dlであった.内視鏡および造影CT検査により十二指腸水平脚に静脈瘤を認めた.第4病日にバルーン下逆行性経静脈的塞栓術を行い,治療に成功した.第4週の造影CT,MRIと内視鏡検査で十二指腸静脈瘤は消失していた.止血している十二指腸静脈瘤では,バルーン下逆行性経静脈的塞栓術が有効であると考えられた.Duodenal varices are a rare and fatal condition. Treatment options for duodenal varices have been more variety in recent years. A 46-year-old man with liver cirrhosis was admitted because of severe anemia. Laboratory findings showed extremely low values for hematocrit (8.9%) and hemoglobin (2.3 g/dl). Upon endoscopic examination and contrast-enhanced computed tomography, duodenal varices were evident on the third portion of the duodenum. On the 4th day, he was successfully treated by balloon-occluded retrograde transvenous obliteration (BRTO). Contrast-enhanced computed tomography, magnetic resonance imaging and endoscopy on the 4th week showed that the varices had diminished. In cases of duodenal varices when hemostasis, we support the use of BRTO.
- 東京女子医科大学学会の論文
著者
関連論文
- 大腿膿瘍を合併した穿孔性虫垂炎の1例
- エンドトキシンショックに対するNOS阻害剤補助療法の実験的検討
- 在宅静脈栄養(Home Parenteral Nutrition: HPN)が著効している重度短腸症候群(Short Bowel Syndrome: SBS)の1例
- 63 MRSA肺炎によると思われるseptic MOFに対しPMX-DHPが著効した一例
- 61 多臓器不全に対する血液浄化の適応に対する検討
- エンドトキシンショックに対する各種NOS阻害剤の循環作動薬としての効果
- lllb型膵損傷術後膵仮性嚢胞に内視鏡的十二指腸・嚢胞ドレナージ術が奏功した1例
- 6. 救命救急センターに搬送となった在宅医療患者の検討(一般演題,第17回東京女子医科大学在宅医療研究会(2001年1月13日))
- 外傷後の肝外胆管狭窄にExpandable Metallic Stents (EMS)留置が有効であった2例
- PMX-DHP治療前後における近赤外線分光法による組織酸素代謝の変化と評価
- 蜂刺創による多臓器不全の1例
- 救急医療と蘇生限界点 (特集 救急医療のコンセンサス) -- (社会的・法的視点から)
- 経カテーテル塞栓術にて値陽した外傷性下臀動脈瘤の1例
- バルーン下逆行性経静脈的塞栓術で治療した十二指腸静脈瘤の1例
- 尿管ステント留置が著効した気腫性腎孟腎炎の1例
- 意識障害で搬送された入浴事故76症例の検討
- 脳障害症例における脳障害の指標としての血中S-100β蛋白
- 重症患者における血中可溶性E-selectin濃度測定の臨床的意義
- DICを合併したALI・ARDS症例に対するAT III製剤投与の効果
- イヌのエンドトキシンショックモデルにおける抗ショック療法としてのNOS阻害剤併用によるカテコラミン減量の試み
- PPB-1-083 当センターに搬入された非閉塞性腸管虚血症(NOMI)の検討(緊急手術)
- 下顎膿瘍から多臓器不全に至った toxic shock like syndrome の一救命例
- Sepsis におけるe-XDPの意義についての検討
- 急性肺損傷に対する血中可溶性 E-selectin を用いたAT III製剤早期投与の治療効果
- イヌの出血性胃潰瘍におけるフィブリン接着剤局注による内視鏡的止血術の実験的検討 : 創傷治癒効果を中心に
- 外傷患者における血中ウリナスタチン値測定の臨床的意義
- PS-092-3 外傷患者におけるUrinariy trypsin inhibitor投与の臨床的意義
- 都心部三次救急医療機関における医療費未払い問題からみた外国人医療の問題点
- 上部消化管出血に対する内視鏡下フィブリン接着剤局注止血術の実験的検討
- 重症外傷に起因した出血性ショックに対する早期止血処置の重要性について(重症腹部・骨盤損傷例の臨床的検討から)
- 80 急性腹症の診断用に開発した超細径腹腔鏡の手技とその成績について(第32回日本消化器外科学会総会)
- 地方型救命救急センターにおける初期臨床研修の取り組み
- PD-10-3 急性重症膵炎に対する集学的治療(第107回日本外科学会定期学術集会)
- 救命救急センターにおける病状説明の問題点
- 若年者特発性大腸穿孔の1例
- エンドトキシンショックに対する各種NOS阻害剤の循環および組織学的変化に対する影響
- 31.肺癌術後6年にて胃空腸吻合に止まった胃癌合併症例の反省:70回肺癌学会関東支部
- 重症外傷における血清イオン化カルシウム濃度 : 臨床的ならびに実験的検討
- 肝・脾鈍的損傷のCTによる手術適応の判定
- 出血性ショックを伴った鈍的顔面外傷に対して経動脈的バソプレッシン投与が有効であった1例
- 虚血性大腸炎 (特集 内科エマージェンシー--病態生理の理解と診療の基本) -- (消化器系疾患)
- ICUにおける Swan-Ganz カテーテルの挿入についての検討
- 向精神薬による横紋筋融解症に対して血液濾過を施行し急性腎不全を回避した1例--血中myoglobin濃度はどこまで下げるべきか (第18回 日本救急血液浄化学会 PROCEEDINGS-2007[急性血液浄化法における技術の発展,安全性の確保,適応の多様化]) -- (中毒・膵炎)
- A Case of Duodenal Varices Treated by Balloon-occluded Retrograde Transvenous Obliteration
- 都市型救命救急センターにおける自殺企図症例の検討
- SY2-1 救命救急センターにおける卒後外科研修の評価と21世紀への展望
- 新鮮な下血 (特集 急性疾患とエマージェンシー) -- (急性症候からみた診断の進め方)
- 敗血症症例における緊急手術後のエンドトキシン吸着療法の有用性について
- 腹部重症感染症に対するエンドトキシン吸着療法の適応について
- 多臓器障害(MODS)症例における血管新生因子の経時的変化と予後についての検討
- 出血性ショックを来した,横行結腸海綿状血管腫に上腸間膜動脈分枝動脈瘤破裂を併発した1例
- 注射のテクニック (特集 実地医家のための図解小外科テクニック)
- 頚部大血管損傷に対する治療上の問題点について
- 心肺停止をきたしたTraumatic Asphyxiaの1救命例
- 重症例からみた気管支喘息治療の現状と危機管理に関する検討
- 巨大後腹膜脂肪肉腫の1例
- 回腸の全周性炎症により腸閉塞をきたしたMeckel憩室炎の1例
- PP215012 多発性筋炎に合併した十二指腸水平部の出血性悪性腫瘍の一救命例
- 144 重症消化器疾患に対する血液浄化法の検討 ( 第2報 )(第37回日本消化器外科学会総会)
- 外傷性消化器破裂に対する腹腔鏡診断の意義
- 215 重症消化器疾患に対する血液浄化法の検討(第36回日本消化器外科学会総会)
- V-17 緊急腹腔鏡の手技と所見(第36回日本消化器外科学会総会)
- 153. 重症消化器疾患におけるエンドトキシン定量と CAVH による血液浄化の意義について(第35回日本消化器外科学会総会)
- W-V-5 外傷性消化器破裂に対する緊急腹腔鏡の意義(第34回日本消化器外科学会総会)
- WIV-1 イレウスの質的画像診断(第33回日本消化器外科学会総会)
- 腹部症状で発症し急激な経過をたどり死亡した血球貪食症候群の1例
- 当センターにおける重症急性膵炎に対する血液浄化法について (第15回 日本急性血液浄化学会 PROCEEDINGS-2004) -- (セッション9 病態2)
- 腹部緊急手術におけるインフォームド・コンセント
- 急性膵炎における ACS への対応
- 消化性潰瘍出血 (特集 腹部急性疾患の鑑別診断と初期対応)
- 多臓器障害(MODS)症例における血管新生因子の経時的変化と予後についての検討(学位論文内容の要旨および審査の結果の要旨 第38集(平成11年5月))
- 気管切開 (特集 救急処置トラブルシューティング)
- 上部消化管出血 (特集 救急薬品--状況に応じたベストチョイス) -- (「時間単位」での薬物治療が必要となる病態)
- バネ指,ガングリオン (特集 外来小手術の実際) -- (小手術手技の実際)
- 急性消化管出血 (特集 研修医のための救急初療マニュアル) -- (経験すべき症状・病態・疾患)
- 下部消化管穿孔 (特集 急性腹症--診断へのアプローチと手術適応の判断) -- (疾患別にみた手術適応とタイミングの判断)
- 消化管の切除法と吻合法 (特集 手術の基本手技とそのコツ)
- 抗生物質の併用療法 (特集 救急領域における抗生物質の使い方) -- (状況に応じた抗生物質の投与法)
- 出血性ショック (特集 救急疾患の診断基準と重症度判定)
- ストレス性胃出血 (特集 救急薬品を使いこなす--救急病態・疾患からみた薬品の具体的な処方)
- 胸腔ドレナ-ジ用カテ-テル (特集 カテ-テル検査とカテ-テル治療)
- 気管切開 (特集 救急処置中のトラブルと対策)
- 当センター開設による救急隊の重症外傷患者搬送への影響について
- 重症腹部外傷の救命救急医療 (〔日本救命医療学会〕第19回学術集会記録) -- (シンポジウム7 重症腹部外傷の救命救急医療)
- 火災時の有毒ガスによる人体への影響その2 : 一酸化炭素ガスへの対応
- 一般外科におけるdamage control (特集 Damage control surgery)
- 外傷治療におけるminimal invasive treatment(Minimally Invasive Treatments,ワークショップ,東京女子医科大学学会第65回総会)
- 10. 外傷治療におけるminimally invasive treatment(ワークショップ 「Minimally Invasive Treatments : MIT」,第65回東京女子医科大学学会総会,学会)
- 最近のガス産生性感染症の動向
- 卒前救急医学教育の検討 : 第1報49大学の調査による国内における救急医学教育の実態
- 卒前救急医学教育の検討 : 第2報救急車同乗実験の評価
- B-36. 小児結腸癌の1症例(第14回日本小児外科学会関東甲信越地方会)
- 地方における救急医療の枠組み
- 敗血症性ショックと播種性血管内凝固症候群を合併した気腫性膀胱炎の1例
- 敗血症に対する静注用免疫グロブリン製剤の有効性の検討
- 死の医療における意思決定 (救急NOW 救命救急センターと死の医療)
- 大量出血をきたした小腸潰瘍の1例
- Chest Compressionに用いられる機器 (特集 救急外来で使われるME機器)
- PS-155-3 重症虚血肢に至った壊死性筋膜炎,壊疽に関する予後予測因子の検討(PS ポスターセッション,第113回日本外科学会定期学術集会)
- 経肛門的にウオッカを注入し発症した化学性 (アルコール性) 直腸結腸炎の1例