十七世紀の平戸・出島蘭館の医薬関係者について
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概要
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ヴォルフガング・ミヒェル「17世紀の平戸、出島蘭館の医療関係者について」『日本医史学雑誌』第41巻第3号(1995年9月)、85〜102頁。日蘭学会編『洋学史辞典』などに掲載してある出島蘭館医の一覧表には特に17世紀について空欄や、出典のはっきりしない人物が目につく。本論文においては、オランダ国立文書館で行った、商館長の手紙、後任への申し送り状、契約更新の記録などの調査により上記の表の不正確な箇所や未知の人物(Stamper, Pauts, Kempf, Gessel, Jacobsz., Hancko, Haeck, Braun, Strijckersberg)が浮かび上がってきた。また周知の蘭館医についても新たな情報が得られる。また、これまで見落とされてきた下位外科医(onderchirurgijn)、薬剤師(apotheker)の存在も注目に値するものであることを立証している。Die in zahlreichen Aufsätzen und Nachschlagewerken zitierten Tabellen der Barbier, Chirurgen usw., die im 17. Jahrhundert in der Faktorei Dejima in Nagasaki Dienst taten, weist nicht nur eine Reihe offenkundiger Lücken auf, für viele der dort genannten Namen ist es sehr schwierig, die entsprechenden Belege in den Tagebüchern und anderen Papieren der VOC zu finden. Archivstudien des Verfassers im Algemeen Rijksarchief s'Gravenhage brachten mehrere bislang unbekannte Personen zutage Stamper, Pauts, Kempf, Gessel, Jacobsz., Hancko, Haeck, Braun, StrijckersbergÅjsowie eine Fülle neuer biographischer Daten auch zu bereits bekannten Europäern. Desweiteren geriet die Existenz von Unterbarbieren auf Dejima ins Blickfeld sowie einiger Apotheker, die Anfang der 70er Jahre nach Japan geschickt wurden.
著者
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