東京大学北海道演習林地域に分布する中生界空知層群および蝦夷層群の層序と地質
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概要
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要旨: 東京大学北海道演習林地域には上部ジュラ-白亜系空知層群および蝦夷層群が分布する。本地域の空知層群は、下位より玄武岩主体の極楽平層、筑紫岳マイクロモンゾナイト、礫岩、砂岩、泥岩からなる布部層、玄武岩主体で珪質泥岩を伴う小黒瀬層、泥岩と珪長質凝灰岩からなる麓郷層に区分される。このうち、筑紫岳マイクロモンゾナイトと布部層は不整合関係にあり、不整合直上の基底礫岩からはウーライト石灰岩のブロックが含まれることが明らかとなった。従来、空知層群は深海底の堆積物と考えていたが、不整合とウーライト石灰岩の存在は、体積盆の一部が浅海、陸化していたことを示唆する。Abstract: The upper Jurassic to lower Cretaceous Sorachi Group is Distributed along the western part of the Tokyo University Forests in Hokkaido, Japan. The Sorachi Group in this areaconsists mainly of mafic and intermediate igneous rocks, withsubordinate volcanogenic sedimentary rocks. The group isdivided into the Gokurakudaira Formation, ChikushidakeMicromonzonite, Nunobe Formation, Ogurose Formation, andRokugo Formation, in ascending order. An unconformity is foundbetween the Chikushidake Micromonzonite and the NunobeFormation, and the basal conglomerate on the unconformitycontains oolite limestone blocks. These facts suggest that theSorachi basin rose above the sea level, and ooids were formedaround the shallow coast of an emerged basin.
- 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林の論文
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