マイクロ波加熱乾燥装置の試作とジャガイモ乾燥に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
各種マイクロ波加熱の装置設計を進めていくためには、クッキング、乾燥などの加工処理速度の測定と、加工処理速度式の設定に関する研究を進めていくことが必要となる。前報において、ジャガイモのマイクロ波加熱におけるクッキング速度式の設定に関する研究を行って報告した。本研究では、ジャガイモなどを例として、マイクロ波加熱における乾燥速度式の設定に関する研究を行った。食品の乾燥速度の測定には、電子レンジを使用してきた。乾燥試料を、重量測定のために電子レンジから取り出してきた。本研究では、重量-時間の関係が自動記録で得られる改良を行ったマイクロ波加熱乾燥装置を製作した。熱風流通の乾燥では、ジャガイモなどの乾燥速度を等温条件下の実験で得ることができた。マイクロ波加熱の乾燥では、非等温条件下の実験となり、速度式の設定が困難となる。熱電対を電子レンジ内に入れて試料温度を連続的に測定できなく、マイクロ波加熱の乾燥速度式に関する報告は皆無と言える。本研究では、簡便な経験速度式を使って乾燥速度式を設定する方法について研究を行った。In order to design various microwave heating apparatuses, it is necessary to measure the transforming rate such as cooking, drying rates and so on, and establish the transforming rate equation. In previous papers, we have studied th cooking-rate equation by microwave heated cooking of potato slices. In this paper, we studied the drying-rate equation by microwave heated drying of potato and so on. An electronic ranges have been used for measurement of the degree of drying of foodstuffs. The drying sample was quickly taken out from the range in order to measure the weight. Therefore, we designed in this study an improved instrument which the weight-time relationship of sample can be obtained continuously on the recoder. The values of the drying-rate of the potato and so on for air flow type drying could be measurd by means of the experimental method consisted constant temperature sytem. However, the experiments for microwave heated drying must be studied by the temperature unsteady-state system. The determintion method of the rate equation is more difficult than the former one. The temperature of the sample can not be measured continuously, because the thermocouple can not be treated in the electronic range. Therefore, we can not see the report according to the drying-rate equation for microwave heated drying. In this paper, we studied the drying-rate equation by using the simple empirical rate equations that have been reported in a previous papers.
- 広島大学生物生産学部,農林水産研究情報センターの論文
著者
関連論文
- 3Da01 カボチャ培養細胞から分泌されるアスコルビン酸酸化酵素と主要タンパク質について
- カボチャ培養細胞からのアスコルビン酸酸化酵素の生産と分泌(植物-細胞培養-)
- 米デンプンのマイクロ波加熱糊化と、その速度論的考察(食品-食品工学-)
- 曲げ荷重により切断した凍結魚肉の切断面角度の予測
- 凍結魚肉の引っ張り破壊挙動の筋線維配向角度依存性に関する研究
- 曲げ荷重により切断した凍結魚肉の切断面角度に及ぼす筋線維配向角度の影響
- 食品工学と品質変換速度論 (特集 食品工学の機能化)
- 誘電特性を利用した食品の相転移の検出 : 食品
- 誘電特性を利用した澱粉含有食品の糊化機構の解析 : 食品
- 食品化学工学の現状と将来 (食品加工技術の話題)
- 食品の品質変換と物性評価 (食品化学工学と新技術)
- 食品工業へのマイクロ波加熱の利用と展望
- ジャガイモのクッキング進行中におけるクッキング速度に関する研究
- 簡便な方法を用いた非等温プロセスにおける速度パラメ-タの設定
- ジャガイモのクッキングにおける温度変化とクッキング速度に関する研究
- 食品の品質変換と化学工学 (新しい化学工学の展望)
- マイクロ波加熱乾燥装置の試作とジャガイモ乾燥に関する研究
- マイクロ波加熱におけるエネルギー吸収効率の測定に関する研究
- 小さな試料断片を用いたジャガイモの熱拡散率の算出に関する研究
- マイクロ波加熱における加熱効率の測定 (新分野を拓く測定技術)
- 食品工学と食品工業発展の展望
- 食品プロセス工学入門(最終回)
- 食品プロセス工学入門 第37回
- 食品プロセス工学入門 第36回
- 食品プロセス工学入門(第35回)
- 食品プロセス工学入門〔第34回〕
- 食品化学工学 (最近の化学工学研究--レビュ-を中心に)
- 食品のクッキングにおける吸水, 溶出速度式の設定に関する研究
- 食品のクッキング機構の推察について
- 食品の調理と速度論的考察
- 調理への工学的アプローチ : 主としてクッキングの動力学について
- 簡便なテクスチャ-測定用装置の製作と,大豆のクッキングにおける各種物性値測定に関する研究〔英文〕
- Increases in the Activity and Protein Amont of Ascorbate Oxidase during the Germination of Pumpkin Seeds(Biological Chemistry)
- Formation of Ascorbate Oxidase in Cultured Pumpkin Cells
- Inactivation of Lipoxygenase and Trypsin Inhibitor in Soybeans on Microwave Irradiation
- ゲル状食品のレオロジ-的特性測定 (最近の測定技術)
- 固体状食品のレオロジ-特性測定のための簡便な測定装置試作と利用
- 食品調理機械開発のための化学工学的技術
- 液状食品の流動物性
- 食品乾燥装置設計のための食品化学工学的一考察
- 食品調理機械開発のための化学工学的技術
- 管形粘度計による懸濁沈降性液状食品の流動特性の測定
- ジャガイモの乾燥収縮式と速度式の設定に関する考察