＜原著＞脳性運動障害児の骨密度と身体計測指標の関連について

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概要

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脳性運動障害児の骨密度と身体計測指標(身長･体重･体脂肪率)との関連について検討した｡対象は､脳性運動障害男児72名と健常男児25名とし､骨密度はDEXA法で､体脂肪率はインピーダンス計で測定した｡その結果､身長､体重との関連が認められた｡特に体重との相関が高く､さらに､脳性運動障害児を抗重力姿勢群と非抗重力姿勢群に分けて検討した結果､抗重力姿勢群で非抗重力姿勢群よりも相関係数が高値であった｡これによって､抗重力姿勢の保持による骨の長軸方向への体重負荷が､骨密度の増加に有効に作用していることが考えられた｡身長や体重は指導･訓練という介助上の操作は不可能な変数であり､脳性運動障害児の骨密度低下を予防･改善するために､今後､体重負荷を他動的に加えるなどの運動指導プログラムの開発が課題である｡

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