執務者の視野内輝度分布を考慮した知的照明システム(オフィスインフォメーションシステム,e-ビジネスモデリング,<特集>システム開発論文)

概要

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著者らはオフィスにおける執務者の快適性向上と照明における消費電力の削減を両立する知的照明システムの研究・開発を行っている.実際のオフィスに導入した結果,各執務者に個別照度環境を提供することによって,執務快適性の向上と大幅な消費電力の削減を実現した.一方で,近年のオフィス照明設計では,照度設計だけでなく輝度設計が重要となってきている.知的照明システムにおいても輝度を考慮した制御を行うことで,執務者の快適性を更に向上することができると考えられる.そこで本論文では,執務者が快適に感じる視野内輝度分布を実現する新たな照明制御システムを提案する.これにより,これまでは机上面照度制御のみを行っていた知的照明システムに,執務者の視野内輝度分布を考慮する機構が加わった.実験の結果,目標となる輝度分布を視野内に実現できることを示した.また,執務者が快適に感じる視野内輝度分布を学習し,執務中にディスプレイの輝度が変わった場合でも,目標となる輝度分布を提供できることを示した.
2013-10-01