中度精神遅滞児の選択性緘黙反応に対する行動療法的アプローチ(<特集>行動療法の臨床)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
A 15-years-old boy, electively mute, was picked up for discussing effectiveness of stimulus fading procedure and in vivo systematic desensitization. And speech training was also introduced in order to activate the therapy procedure. The patient had been in the special school for the handicapped for 8 years, and had never in the school situations. Outside the school, however, he was observed to be able communicate with his school friends. The goal of the treatment was to get him to respond verbally to the classmates' and homeroom teacher's call in the school situations. The treatment procedures were as follows; 1) Making the patient have some conversation with the thepapist at his home. 2) Dividing the way to his school into some steps. On each step, making him speak to the therapist with the "Robot Play". In the "Robot Play", the sub-therapist acted as the robot according to the patient's verbal orders. 3) Making him have the "Robot Play" with the therapist at the gate and the grounds of his school. Then, making him carry out some verbal orders and free conversation with the therapist. 4) Introducing him into the school building and measuring his tension levels (using the check list for tensions of his speech and face) at various places in his school. 5) Arranging of the hierarchy on the basis of the factors of person, place, and time. 6) Desensitizing and making verbal responses with the "Robot Play", according to the hierarchy. 7) Shaping his verbal responses up at the formal interaction in the class-room, after the patient could speak with his friend outside school. As a result of 34 treatment sessions, the patient has been able to make the reactions to the homeroom teacher's call in the classroom at recess time. Body contacts appeared to be effective for reducing his tension and activating his spontaneous speech. Those procedures don't appear, however, to be so effective on the classroom sessions. It would be suggested that shaping of his active speech in the school situation does not need only the stimulus fading procedure and the systematic desensitization, but also the operant training of the speech skills.
- 日本行動療法学会の論文
- 1981-11-30
著者
関連論文
- 精神遅滞児のCOMPONENT移行学習における刺激の選択性に関する分析
- 登校拒否の行動分析的アプローチ : その原因と具体的対策
- 知能障害児の話しことばに関する研究 : その文章構造の特性について
- 学校の校舎場面における精神遅滞児の空間概念と移動行動の形成
- 自閉症児の指導課程に関する研究(2) : T-CLACによる追跡
- 測定・評価7006 ニューラルネットワークによる WAIS-R 短縮版の作成
- 臨床・障害9(864〜872)(部門別研究発表題目・質疑応答・討論の概要)
- 自閉症青年の行動障害の改善
- 自閉症児の指導課程に関する研究(1) : T-CLACの標準化
- 自閉症児のコミュニケーションの障害に対する治療教育 : 行動療法的アプローチによる症例研究
- 4. 発達障害児・者におけるコミュニケーション行動の般化(自主シンポジウム)
- 1047 日本版WAIS-R成人知能検査の短縮版 : FIQを推定する短縮版について(障害(9),口頭発表)
- 社会的ひきこもり生徒の不登校治療 (3) : 再登校行動の形成を中心として
- LA005 ゲームの授業における自閉症児の数学的言語行動(3) : 位相の測度による5人の児童の比較
- 自閉症児における感覚性刺激の好み(preference)に関する研究 : 複数モード刺激の強化価の検討
- 障害 1116 自閉児の携帯用シンボルカードによるコミュニケーション行動の機能化
- 自閉症研究の最近の進歩(準備委員会企画シンポジウム2,日本特殊教育学会第36回大会シンポジウム報告,実践研究特集号)
- 実践研究の進め方・まとめ方(学会企画シンポジウム3,日本特殊教育学会第34回大会シンポジウム報告,実践研究特集号)
- 高機能広汎性発達障害と社会適応 : 高知能自閉症者の集団参加
- 障害児教育教員養成の現状と課題 : 情緒障害教育領域の立場から
- 自閉症における不適切行動(教育講演7,日本特殊教育学会第31回大会教育講演報告)
- 実践研究の進め方をめぐって(シンポジウム4,日本特殊教育学会第31回大会シンポジウム報告)
- 障害児への治療・指導の技法をめぐって(シンポジウム5,日本特殊教育学会第29回大会シンポジウム報告)
- 企画主旨(II 大人になった自閉症:その成長と療育のかかわり)
- II 大人になった自閉症 : その成長と療育のかかわり
- 情緒障害・行動問題II 自閉症の認知・動作法(情緒障害・行動問題,日本特殊教育学会第28回大会研究発表報告)
- コミュニケーション・社会スキル(情緒障害・行動問題C1,情緒障害・行動問題,日本特殊教育学会第27回大会研究発表報告)
- 「行動療法の立場から(VIII 教育心理学は障害児教育にどこまで寄与できるか : 自閉症児への教育を通じて)
- 情緒障害・行動問題F(情緒障害・行動問題,日本特殊教育学会第26回大会研究発表)
- VIII 教育心理学は障害児教育にどこまで寄与できるか : 自閉症児への教育を通じて(シンポジウム8(公開),準備委員会企画シンポジウム)
- 指定討論 : I:教育心理学研究における統計的方法再考
- 676 自閉症児におけるあまりある割り算の学習訓練(教授・学習9,教授・学習)
- 知能障害児における継時弁別学習の先行刺激クラス
- 907 自閉症児における数量学習に関する症例研究(臨床・障害1 自閉症,研究発表)
- 障害児教育実践研究のまとめ方(解説講演5,日本特殊教育学会第29回大会解説講演)
- PD114 無発語児における刺激等価性の形成 : 線画と平仮名の1対1対応の成立
- 発達 221 文字指導における見本合わせ課題 : 非音声言語を使用した例を通じて
- 障害 1115 学齢期自閉症児における家庭場面を利用した電話応対スキルの形成 : 般化と維持に関する要因分析
- 自閉症児の「クロス・モーダル障害」 : 刺激統制の観点から
- 225 修飾語における語順と語形変化の獲得(発達A(5),口頭発表)
- 812 無発語自閉症児の言語訓練に関する一考察 : 発声・発語の困難な症例(臨床・障害2,研究発表)
- 重度精神遅滞児および自閉児における自傷行動の発生過程の解析とその制御に関する基礎研究
- 811 自閉症児の抽象能力に関する検討 : 色・形次元の抽出について(臨床・障害2,研究発表)
- 865 自閉症児の集団指導に関する研究(2) : 変容過程の分析(臨床・障害9,研究発表)
- 864 自閉症児の集団指導に関する研究(1) : プログラムの構成(臨床・障害9,研究発表)
- 703 TRIAD TRANSITION MATRIXによる養護学校の授業の分析(4) : "数量"の授業の分析(個々の児童と教師の相互作用の変容過程)(授業分析,教授過程1,教授過程)
- 702 TRIAD TRANSITION MATRIXによる養護学校の授業の分析(3) : triad分析の有用性の検討(授業分析,教授過程1,教授過程)
- 自閉症2(自閉症・情緒障害,日本特殊教育学会第29回大会研究発表報告)
- 情緒障害・行動問題III 自閉症児の指導法(1)(情緒障害・行動問題,日本特殊教育学会第28回大会研究発表報告)
- 発達障害児の小集団指導場面における指導初心者の教授行動の分析
- 902 日本版PEPの検査手続きに関する臨床的検討 : 自閉症児における『芽生え反応』の分析(臨床・障害1 自閉症,研究発表)
- 936 重度精神遅滞児における模倣行動の般化(精神遅滞,臨床・障害)
- 623 精神遅滞児の次元外移行学習における過剰訓練の効果(2)(教授・学習3 概念学習および学習過程,研究発表)
- 知能障害児の非逆転移行学習における過剰訓練の効果
- 648 精神遅滞児の刺激の選択性に関する研究 : Component移行学習課題による検討(教授・学習6,研究発表)
- 知能障害児の要求言語行動
- 705 精神遅滞児の次元外移行学習における過剰訓練の効果(I) : 適切-不適切次元数に関する検討(学習の基礎,教授・学習)
- 脳性マヒ児のオペラント条件づけによる言語訓練(その2) : 視覚的手がかりの利用
- 866 自閉症見の類推能力に関する研究 : 多次元分類課題による実験的検討(臨床・障害9,研究発表)
- 脳性マヒ児のオペラント条件づけによる言語訓練
- 自閉症幼児の音声模倣訓練に関する検討 : 発語困難児について
- 自閉症児における二種類の情報要求表現の形成とそれらの機能的差異 : 学校生活の文脈のなかで
- 自閉症児におけるVTRを利用した会話スキル訓練
- 926 精神分裂病と診断された中学男児の学校復帰訓練(臨床(6),口頭発表)
- 発達障害児へのノンスピーチ・コミュニケーション指導II(ワークショップ4,日本特殊教育学会第29回大会ワークショップ報告)
- 発達障害児のノンバーバルコミュニケーション行動の指導をめぐって(ワークショップI,日本特殊教育学会第28回大会ワークショップ報告)
- 1104 自閉症児の継時弁別学習における刺激性制御の転移特性 : 刺激フェーディング手続きによるクロスモダル転移について(自閉症他,障害1,口頭発表)
- 自閉症児の継時弁別学習における刺激性制御の転移 : クロスモダル転移事態における時間遅延条件の比較
- 46 自閉症児における終助詞つき報告言語行動の獲得I : 聞き手の弁別手続きを中心として(研究発表(口頭発表-3))
- いわゆる自閉症児の学校適応に関する追跡研究(4) : 自閉症状の消失した児童について(第7回日本行動療法学会大会一般演題抄録,行動分析・行動評価に関する問題)
- 自閉症児の不適応行動消去とその效果に関する検討(個人発表B)
- いわゆる自閉症児の学校適応に関する追跡研究(1) : グルーピングと評価法について(第7回日本行動療法学会大会一般演題抄録,行動分析・行動評価に関する問題)
- 中度精神遅滞児の選択性緘黙反応に対する行動療法的アプローチ(行動療法の臨床)
- 1. 場面性緘黙児への行動療法的アプローチ : 養護学校に在籍する中程度精神遅滞児の症例(第6回日本行動療法学会大会一般演題抄録,行動療法の展望)
- 自閉症児の普通学級への適応訓練 : 個人学習場面および学校場面における変容過程(行動療法の訓練)
- 自閉症児の認知過程に関する研究(1) : マーチング課題における遅延による検討(個人発表B)
- 30. 自閉症児における報告行動の形成 : 養護学校の生活の文脈のなかで(研究発表(口頭発表-3))
- 知能障害児・者の自傷行動の分類に関する検討 : 林の数量化III類を用いて(一般演題(1),口演発表)
- 2. ある脳性麻痺児の発語訓練過程の検討(1)(第6回日本行動療法学会大会一般演題抄録,行動療法の展望)
- 自閉症生徒における金額に対する硬貨の構成訓練 : 複合刺激に対する反応の形成
- 50 発達障害児の治療教育におけるTeacher Trainingの試み(研究発表(口頭発表-6))
- 3. ある脳性麻痺児の発語訓練過程の検討(2)(第6回日本行動療法学会大会一般演題抄録,行動療法の展望)
- 自閉症児の集団指導に関する研究 : 3例の症例研究(自閉症と行動療法(その2))