LSI設計者の未来 : 空白の荒野か設計者の天国か(ディジタル回路1)

概要

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プロセスの進歩のペースは緩やかになり、同じ世代が長期間利用されるようになっている。***ロセスの進歩のペースは緩やかになり、同じ世代が長期間利用されるようになっている。レイアウト用CADツールの進歩により、デザインフローが確立しておれば、ほとんどDRCエラーフリーのチップを自動的に設計できるようになった。高位合成技術もようやく一線を越え、一般的に使えるようになっている。このような状況からLSIチップの設計は以前に比べて格段に容易となり、好きなチップを自由に作れる時代がやってきた。一方で、最新プロセスはますます複雑になり、マスク代の高騰により、最初の1個を作るためのコストが高くなり、あらかじめよほどの数が見込めなければASIC開発ができなくなっている。半導体のファウンダリは特定の国の企業に集中し、特定のチップの製造に特化している。すなわち、せっかく環境が整ったのに、気軽にLSIを作れないようになってしまった。このような状況下でLSI設計者がどのように将来を切り開けば良いのかを考える。
2012-12-10