超音波エコー信号の重ね合わせと周波数分割を用いたインコヒーレントイメージング(非線形音響,一般)

概要

論文の詳細を見る
我々は、周波数領域におけるスペクトルの分布の調整に基づいて超音波エコー信号の適切なビーム形状を得ることを行っている。超音波パラメータやビームフォーミングパラメータとして、超音波周波数、ステアリング角度、帯域幅、アポダイゼーション、音圧波形、Fナンバー、または、フォーカス位置等の異なる複数ビームのコヒーレンス信号の重ね合わせやスペクトルの周波数分割、重み付けを基礎としている。以前に報告したとおり、コヒーレント信号の重ね合わせにより、音圧形状を変えることができ、広帯域化でき、エコー画像の空間分解能を向上させることができる。変位計測の精度やエコーイメージングの質が向上する。また、スペクトルの周波数分割により、それらの超音波パラメータの異なる複数の擬似ビームを生成することもできる。その様に生成された複数の信号に対し、インコヒーレントの重ね合わせを行うことにより、スペックルを低減することもできる。このスペックル低減は、従来、超音波周波数やステアリング角度の異なる複数のビーム生成下におけるインコヒーレント信号の重ね合わせにより行われており(ステアリング角度の異なる信号の重ね合わせは、sonoCTなる名称にて、実際に臨床の場で使用されている。)、我々の行っているスペックル低減が、それらのコヒーレント加算やスペクトル周波数分割に基づく新しい方法であることを確認できる。本稿では、寒天ファントム実験において、それらの方法により、スペックル低減を行い、従来の方法に比べて、絶大な低減効果が得られることをContrast-to-noise ratio(CNR)を指標に用いて定量的に評価した結果を報告する。
2012-11-22

超音波エコー信号の重ね合わせと周波数分割を用いたインコヒーレントイメージング(非線形音響,一般)

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク