瞬時位相を用いた変位ベクトル計測法-多次元自己相関法と多次元ドプラ法-の提案および計測精度に関する考察

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概要

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本稿では、新しい多次元変位ベクトル計測法として、瞬時位相を用いる自己相関法とドプラ法の各々に基づく二つの方法を提案し、シミュレーションを通じて計測精度を評価した結果を報告する。我々は、組織内歪計測法の開発を行っているが、血流の計測やソナー等においても、十分な計測精度を得るためには、ビーム方向と横方向の計測を一度に実現する技法と横方向変調法の併用が有用といえる。この計測を実現する一つの方法として我々は以前にクロススペクトラム位相勾配法を提案した。これに対し、本稿で提案する二つの多次元変位ベクトル計測法は同様に同時計測を実現するものであるが、クロススペクトラム位相勾配法に比して計算量が少なく実時間計測を指向したものといえる。また、本稿では、これまで提案された変調方法に比べて扱いやすい新しい方法として、横方向ガウス包絡余弦変調法を提案する。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-03-03

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