超音波多次元信号のコヒーレントおよびインコヒーレント加算による変位ベクトル計測の高精度化およびスペックルの低減

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有効な超音波組織変位計測法を開発することにより、組織変位計測および歪計測の応用を広範化できる(様々な血流計測、心臓や肝の動き等)。我々は、開発した横方向変調(LM)と単一ステアリング角度を用いたステアリング(ASTA)を組織変位ベクトル計測(歪テンソル計測)と組織エコーイメージングに応用してきた。エコーイメージングに関しては、横方向にもキャリア周波数のある高分解能イメージングを行うことができ、組織変位に関しては、従来のドプラ法では計測の困難な変位ベクトル計測が可能となった(開発した多次元自己相関法や多次元ドプラ法等を使用)。これらのビームフォーミングには、ステアリングビームが使用されるが、正面方向のビームが使用されることもあり、特にLMに関しては、複数のビームを使用するか、または、singleビームを周波数分割すること(スペクトル周波数分割法)を報告している。高速スキャンを指向して、平面波が使用されることもある。また、それらにおいて、計測変位成分以上の式を連立し、over-determined systemを実現することもある。今回は、これらの方法とは別の方法として、コヒーレント加算を行い、瞬時周波数および帯域幅を調整して、変位ベクトルの計測を行うことを報告する。エコー画像を高分解能化することもできる。また、それらの生成された複数の信号のインコヒーレント加算によるスペックル低減についても報告する。いずれも、多次元の超音波信号処理により効果が得られるものである。
2012-04-18

超音波多次元信号のコヒーレントおよびインコヒーレント加算による変位ベクトル計測の高精度化およびスペックルの低減

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