超音波歪計測に基づく組織ずり弾性定数イメージング法の有効性 : 診断・治療を融合した臨床システムの実現に向けて

概要

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我々は、軟組織(乳腺、肝臓など)を対象として、超音波エコー法に基づく組織内歪計測によるずり弾性定数空間分布再構成・画像化技法の開発を行っている。既に、ずり弾性定数を極めて定量的に測定することが可能となっているため、これらの組織の診断技法としての限界を明らかにするべく、技法の改善と共に臨床データの収集を図っている。最近においては、本法を抗癌剤投与・穿刺針エタノール注入治療・ハイパーサーミアと総称される加温・加熱治療の効果のモニタリング技法として応用するべく、同様に臨床データの収集を図っている。診断・治療は3次元空間において適切に実施される必要があるが、本稿では、現有の装置を使用して準リアルタイム評価を行った際の結果を示す(汎用Work Stationを使用して数十秒、再構成画像中にて確認されるスキャン方向の不安定性は多次元再構成を行うことにより解決される。)。特に、通常の超音波Bモード画像に対して優位性の確認された画像データを提示し、本技法を利用することにより診断・治療を融合した画期的な臨床システムを実現することが可能であることなど、本法の臨床における可視化技法としての有用性を報告する。既に臨床応用が可能な段階に達しているものと考えられる。
2001-06-15

超音波歪計測に基づく組織ずり弾性定数イメージング法の有効性 : 診断・治療を融合した臨床システムの実現に向けて

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