通過帯域幅と補間法に伴う再構成波形の二乗誤差
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概要
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先行研究では帯域制限波を合成するに当たり、1オクターブ帯域のフィルタリング前処理を提案した。本研究では通過帯域幅や、極値間をつなぐ補間曲線を変化させた場合、および極値の推定処理を実施した場合の合成波形と、元の帯域制限波との差異を、正規化した二乗誤差により考察した。先ず、通過帯域幅を0.1から3.0まで0.1オクターブ刻みで変化させた場合の誤差を算出したところ、1オクターブ幅の合成波形と比較して、誤差の変化量は1.2%以下に留まった。次に、適用した6種類の補間関数の中では、正弦波を使用した場合の誤差が最小となった。最後に、極値を推定した場合は2,560Hzまで両波形は一致したのに対して、極小値を代用した場合は僅か160Hzまでしか一致しなかった。これは先行研究と併せて考えると、音質を保持したまま、異なる形状の波形を合成できる可能性を示唆している。
- 2013-06-28
著者
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吉田 秀樹
北見工業大学・情報システム工学科
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行正 徹
産業医科大学・医学部・心理学
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中野 正博
産業医科大学・保健情報科学
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中野 正博
産医大
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湯ノ口 万友
鹿児島大学
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中野 正博
佐賀大理工・九大理
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中野 正博
産業医科大学医療技術短期大学物理学
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吉田 秀樹
北見工業大学情報システム工学科:(現)鹿児島大学
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吉田 秀樹
鹿児島大学・工学部・情報生体システム工学科:北見工業大学・情報システム工学科
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NAKANO Masahiro
Junshin Gakuen University
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松尾 康弘
鹿児島大学・工学部情報生体システム工学科:鹿児島医療技術専門学校・言語聴覚療法学科
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松尾 康弘
鹿児島大学大学院・理工学研究科・システム情報科学専攻
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行正 徹
産業医科大学
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行正 徹
産業医科大学・医学部:NEDOプロジェクト
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中野 正博
純真学園大学
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橋之口 貴文
鹿児島大学・工学部・情報生体システム工学科
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松尾 康弘
鹿児島大学・工学部・情報生体システム工学科:鹿児島医療技術専門学校・言語聴覚療法学科
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吉田 秀樹
鹿児島大学・工学部・情報生体システム工学科
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