治療抵抗性うつ病の治療に対する高頻度磁気刺激療法の効果について : 電気痙攣療法との比較(医療とソフトサイエンスその2)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In the present study, we performed clinical trials of high-frequency rTMS (20Hz) for treatment of medication-resistant depression, and also examined the effect of rTMS on plasma levels of catecholamine metabolites and BDNF. Depressed 26 patients who met the DSM-IV criteria for major depressive disorder were enrolled to this study. All patients were administered left prefrontal 20 Hz rTMS at 80% MT over ten daily sessions, and plasma levels of MHPG.HVA and BDNF were measured before and after rTMS. As a result,the mean score of 20.5 (Ham-D) before rTMS significantly decreased to 15.6 after rTMS. The levels of plasma MHPG were significantly reduced after rTMS treatment. In addition, a negative correlation was observed between the change jn plasma MHPG levels and the change in scores of agitation. The plasma levels of BDNF significantly increased in responders and partial responders, but not in nonresponders, after rTMS treatment. These results suggest that rTMS treatment brings about some improvement in medication-resistant depression, especially for symptoms such as agitation, by influencing MHPG and BDNF. Furthermore, it should be emphasized that no patient enrolled in our study had severe side effects such as epilepsy. On the other hand, ECT, even though modified EOT, needs anesthesia, and is more often accompanied with amnesia than rTMS, This results suggest that rTMS is effective in major depressive disorder and rTMS is safety modality to treat depression.
- 2007-08-02
著者
-
行正 徹
産業医科大学・医学部・心理学
-
中村 純
産業医科大学
-
中村 純
産業医科大学 医学部精神医学教室
-
吉村 玲児
産業医科大学精神医学教室
-
行正 徹
産業医科大学医学部 分子生物学教室
-
吉村 玲児
産業医科大学医学部精神医学
-
行正 徹
産業医科大学
関連論文
- 量子論の観測の問題と精神現象との共通性について
- 内耳の情報処理を模倣した音声信号収集システムの性能改善
- 位相誤差を使用した音質評価指標
- 地域における自殺予防活動の重要性とNOCOMIT-Jのかかわり
- Postgraduate Psychiatric Training in Japan(日本の精神科卒後教育) (第105回日本精神神経学会総会) -- (シンポジウム Post-graduate psychiatric training in Asia(アジアにおける精神科卒後研修))
- NIRSを使用した音声波の振幅包絡の変更と影響
- 音声波形の時間領域での情報局在性
- 頭部損傷基準値(HIC)の理論的分析
- 初期臨床研修制度の現状と課題 : 若手精神科医を対象とした意識調査の結果から
- B-5 抗てんかん薬DPHで検出されたElマウスNaイオンチャンネル遺伝子の転写調節異常
- 精神科卒後教育を精神科専門医制度に則った後期臨床研修医の立場から考える : 大学病院における精神科後期研修
- アルコール依存と脳由来神経栄養因子(BDNF)
- アルコールとうつ--カテコールアミンと脳由来神経栄養因子からの検討 (第104回日本精神神経学会総会) -- (シンポジウム 精神疾患とアルコール使用障害との合併--その双方向的関係)
- 禁煙治療にも成功した二次性の抑うつを伴うアルコール依存症の1例
- 1.某大企業のホワイトカラーの精神健康相談経路に関する調査 : 「本人から」と「上司から」の相談の比較(平成13年度九州地方会学会)
- 治療抵抗性うつ病に対する高頻度磁気刺激の治療効果 : 血中カテコラミン及びBDNFの観点から
- Postgraduate Psychiatric Training in Japan (日本の精神科卒後教育)
- アルコールとうつ : カテコールアミンと脳由来神経栄養因子からの検討
- 19.うつ状態患者での血中brain-drived neurotrophic factor (BDNF)動態の検討(第24回産業医科大学学会総会 学術講演会記録)
- アルコール依存症者の職場復帰 : 成功例と失敗例からの検討
- 今後わが国に導入予定の抗うつ薬
- 1.職場ストレスのbrain-derived neurotrophic factor (BDNF)におよぼす影響(第23回産業医科大学学会総会学術講演会記録)
- 産業保健に対する精神科医の役割
- うつ病と適応障害の薬物療法
- 労働者のメンタルヘルス対策に関するネットワーク作りの試みと課題(第2報)
- 某企業内健康管理センターへの精神健康相談に関する性差
- 音声波形の時間領域での情報局在性
- NIRSを使用した音声波の振幅包絡の変更と影響
- 職域における自殺予防対策 : 大規模事業所における管理監督者教育での試み
- 精神科受療中の患者の自殺 : 福岡県内の症例を中心に
- 勤労者の睡眠障害 : 不眠の知識を普及することの重要性と課題
- 病相頻発型気分障害への移行や経過に対するclomipramineによる躁転の影響
- 職場のメンタルヘルス : アルコール依存症による二次性うつ病を見逃すな
- 自殺者の危険因子の検討 : 福岡県内の精神科医からのアンケート調査から
- 治療抵抗性うつ病の治療に対する高頻度磁気刺激療法の効果について : 電気痙攣療法との比較(医療とソフトサイエンスその2)
- 10P-D-3 NIRSによる合成音声の客観評価に向けて(D会場 一般講演)
- 9P-A-6 反復経頭蓋磁気刺激療法によるうつ病への効果(A会場 一般講演)
- 9P-A-1 平行電流間の作用は必ず引力になるか?(A会場 一般講演)
- 21.勤労者の精神的健康度に関する多角的な検討(第21回産業医科大学学会総会学術講演)
- グレープフルーツジュースとフルボキサミンの相互作用 : 危険か?(発表論文抄録(2004))
- アルコールをとりまく産業保健 : アルコール症による精神症状とその対策
- 早期統合失調症の臨床と病態
- 症状精神病
- 精神現象の量子論的記述の可能性
- 量子論の観測の問題と精神現象との共通性について(一般講演A1,数理1(ファジィ理論))
- うつ病の病態生理 : 活動量、R-R間隔の変化の観点から(一般講演D,生理計測)
- 反復経頭蓋磁気刺激療法による治療後,長期に寛解状態を保っているうつ病の1例
- 産業現場での職場復帰と認知行動療法的アプローチについて (第26回日本森田療法学会) -- (シンポジウム 産業メンタルヘルスにおける森田療法の活用)
- 統合失調症 (精神分裂病) 患者における日常の活動量と精神症状に対するリチウムの効果
- 抗うつ薬の選択;sulpirideとfluvoxamineの比較
- 帯域制限した音声波の振幅包絡凹部の許容誤差
- 低振幅区間を削除した音声構造のモデル化
- 神経栄養因子BDNF仮説の検証
- 新規の専門医制度における精神科後期研修を経験した立場から
- 帯域制限した音声波の振幅包絡凹部の許容誤差
- 低振幅区間を削除した音声構造のモデル化
- 転倒による受傷のリスク調査
- 産業医学への理解を深める : 精神科医として具備すべき知識と技術
- 過労死・過労自殺を考える : 臨床から見た自殺の実態について
- ニコチン長期投与におけるチロシン水酸化酵素遺伝子発現におけるニコチン性アセチルコリン受容体およびムスカリン性受容体の役割
- 職場のメンタルヘルス : うつ病者の職場復帰
- clozapine および risperidone の noradrenaline transporter に対する影響
- 気分障害とBDNF
- 体損傷リスク開発における転倒実験と物性解析 : 人体の衝撃力学とその物理量推定
- 力学的人体損傷に関する基礎研究-2 : 日常的空間での衝突・転倒のモデル作成とその解析法
- 転倒による受傷のリスク調査
- 人体の衝突・転倒時の安全評価に関する基礎的研究 : 第1報 ダミーの衝突・転倒実験による現象の把握
- 精神病理学的時間と物理学的時間の比較を通じた考察 : 時間の本質とは
- 床材質と姿勢変化による頭部外傷評価
- 衝突衝撃指標(CII)に基づく衝撃のパターン認識
- 29P-A-1 人体損傷リスク開発における転倒実験と物性解析(人間の感覚と損傷に対する生物工学的アプローチ(1),一般講演)
- 29P-A-2 スリップ転倒による頭部外傷危険度(人間の感覚と損傷に対する生物工学的アプローチ(1),一般講演)
- 29P-A-7 U字型曲線をつないだ音声波モデル(人間の感覚と損傷に対する生物工学的アプローチ(2),一般講演)
- 29P-A-6 転倒による人体各部の受ける衝突衝撃指標(CII)(人間の感覚と損傷に対する生物工学的アプローチ(2),一般講演)
- 29P-A-3 人体の衝突・転倒時の安全評価に関する基礎的研究 : 第1報 ダミーの衝突・転倒実験による現象の把握(人間の感覚と損傷に対する生物工学的アプローチ(1),一般講演)
- 29P-A-5 転倒・転落と人体損傷評価(人間の感覚と損傷に対する生物工学的アプローチ(1),一般講演)
- 29P-A-9 時間に関する精神病理学的観点からの再考察 : 時間の本質とは、物理学的時間との関係(人間の感覚と損傷に対する生物工学的アプローチ(2),一般講演)
- 29P-A-4 病院における転倒による受傷の状況調査(人間の感覚と損傷に対する生物工学的アプローチ(1),一般講演)
- 経頭蓋磁気刺激の原理とそのうつ病治療への応用
- 初回エピソード統合失調症での Magnetic resonance spectroscopy (MRS) による脳内物質の検討 : 脳内GABA濃度を中心に
- 産業現場での職場復帰と認知行動療法的アプローチについて
- 26. ニコチン依存の分子遺伝子研究(第29回産業医科大学学会総会学術講演・展示抄録集)
- 職域における広汎性発達障害者の頻度と対応 : 産業医経験を有する精神科医を対象とした調査
- 統合失調症やうつ病患者の治療薬内服に対する喫煙やカフェインの影響
- 健診における過大なストレスおよびうつ病の早期発見と今後の課題
- 転倒時頭部加速度データの理論的分析
- 49. 性格特性評価による運動療法のうつ病予防・治療効果予測 : 勤労者に対するウォーキングプログラムを通じた検討(第30回産業医科大学学会総会学術講演・展示抄録集)
- 健康な勤労者におけるウォーキングの抑うつおよび社会適応の改善効果
- A-5-1 生活支援機器使用時の人体の衝突・転倒における転倒条件の鈍的損傷に及ぼす影響(医療工学の諸問題(1))
- A-7-1 力学的人体損に関する基礎研究-6 : 包括的な損傷予測法と安全クライテリア(医療工学の諸問題(3))
- D-1-3 再構成された帯域制限波の二乗誤差について(治療支援)
- A-6-1 様々な転倒の仕方における解剖学的重症度の推定 : ダミー人形を用いた転倒実験を通じて(医療工学の諸問題(2))
- A-5-2 拘束力を考慮した転倒の理論的検討(医療工学の諸問題(1))
- A-6-2 車椅子転倒時におけるダミー人形を用いた人体損傷評価(医療工学の諸問題(2))
- 通過帯域幅と補間法に伴う再構成波形の二乗誤差
- 力学的人体損傷に関する基礎研究-6 : 包括的な損傷予測法と安全クライテリア
- 様々な転倒の仕方における解剖学的重症度の推定 : ダミー人形を用いた転倒実験を通じて
- 力学的人体損傷に関する基礎研究-8 : リスクと重症度の基本的概念
- 51.性格特性評価によるウォーキングのうつ病予防効果予測(第31回産業医科大学学会総会学術講演・展示抄録集)
- 職場における適応障害・うつ病の早期発見・早期介入