転倒時頭部加速度データの理論的分析
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概要
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頭蓋変形と頭部中心部分のミクロ変形量が,後方転倒実験の加速度データから近似なしで正確に計算される.実験は日本自動車研究所(JARI)にて,ダミーロボットを使用して行われ,頭,胸,腰の加速データ,および首にかかる力が測定された.それらの加速度データを詳細に理論分析すると,転倒の全体の姿勢と頭部のミクロな変形などが明らかになる.その結果,(1)転倒の姿勢が,(i)胸,腰をほとんど同時に打つタイプと(ii)腰を遅れて打つタイプの2つのタイプに分類される.(2)頭の加速度は頭部が減速する時間と床に衝突中の時間の2つに分けられる.(3)中心部分の変形は2〜3mmで,中心部分の変形は約2mmである.一方,頭部落下の距離は1cmから7cmで,これは落ちる姿勢に依存する.(4)頭部が床に衝突した時の頭の鉛直方向に対する角度は,x軸10度,y軸10度である.
- 2012-10-10
著者
-
行正 徹
産業医科大学・医学部・心理学
-
松浦 弘幸
国立長寿医療センター研究所・長寿医療工学研究部
-
玉川 雅章
九州工業大学
-
久保田 正美
日本自動車研
-
山中 真
純真学園大学
-
久保田 正美
日本自動車研究所(JARI):NEDOプロジェクト
-
松浦 弘幸
国立長寿医療研究センター・研究所:NEDOプロジェクト
-
中野 正博
純真学園大学:NEDOプロジェクト
-
山中 真
純真学園大学:NEDOプロジェクト
-
行正 徹
産業医科大学:NEDOプロジェクト
-
行正 徹
産業医科大学
-
中野 正博
純真学園大学
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