展示制作打ち合わせ場面における演技中の振り向きを通じたイメージの共有(「行為のタイミングとコミュニケーション」及び一般)
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概要
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本稿では,科学館の新規展示物制作の打ち合わせ場面において,制作チームのメンバーが,将来的に生じることが見込まれる行為を身振りを交えて演じながら他メンバーに説明する際にみられる,聞き手への「振り向き」を分析する.分析の結果,(1)「振り向き」が,将来的に生じることが見込まれる行為がもちうる「問題」のイメージを共有するために形成される,演技を伴う説明の「区切り」の到来を投射する役割をもつこと,(2)「振り向き」が,演技という活動のための身体の志向と,想像を協働で行うための聞き手とのやり取りを行うための身体の志向とを両立させる手続きになっていること,(3)「振り向き」のタイミングが,この手続きのはたらきにとって決定的な役割を果たすことが明らかになる.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2012-08-11
著者
-
平本 毅
立命館大学大学院社会学研究科
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高梨 克也
京都大学学術情報メディアセンター
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平本 毅
京都大学学術情報メディアセンター
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平本 毅
立命館大学
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高梨 克也
科学技術振興機構さきがけ:京都大学学術情報メディアセンター
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高梨 克也
京都大学学術情報メディアセンター:科学技術振興機構さきがけ
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