小型電子機器による情報の長さを考慮したポイゾニング手法
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概要
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近年,情報漏洩に関する問題が以前よりも注目されるようになってきている.情報漏洩の原因としては,ハッキングによる不正アクセスもあげられる一方,盗み見によるものや仕組みの弱点をつくものなどもあり,正当な権限を持たないものが情報にアクセスできないような技術自体を確立するのは困難であるといえる.そもそも情報は利用されるために存在しており,正当な利用者がある程度の利便性を持って利用できる情報は,不正な利用者にも利用される可能性を含んでいるからである.そこで,近年着目されているのが,情報をポイゾニングする手法である.情報が正確ではなくなれば,不正利用するものにとっての価値は下がる.しかしながら,情報自体がレイアウトを持つ状態として保持されている場合,そのレイアウトを崩さずなおかつ不自然にならないようにポイゾニングすることは困難である.そこで本論文では,オリジナルの情報が格納された文書のレイアウトを崩さず,なおかつポイゾニングしていることを気づかれず,一定以上の割合で不正確な情報を提供可能にするポイゾニング技術を提案する.本論文の提案技術を用いれば,情報漏洩自体を防ぐことができなかった場合においても,その被害を最小限に抑えることが可能となる.
- 2013-10-15
著者
-
宇田 隆哉
東京工科大学コンピュータサイエンス学部
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手塚 伸
慶應義塾大学大学院
-
木下 俊之
東京工科大
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手塚 伸
慶應義塾大学大学院理工学研究科
-
石井 順也
東京工科大学大学院
-
ノールアフィザ マットラザリ
東京工科大学大学院
-
木下 俊之
東京工科大学大学院
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