メモリ資源のある計算機システムの待ち行列網による近似性能評価法の提案と評価
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概要
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計算機システムを性能評価する有効な方法のひとつに,待ち行列網による方法がある.本論文では,待ち行列網を用いてメモリ資源のある計算機システムを性能評価する近似法について述べる.ジョブは外部からシステムに到着するとメモリのひとつを占有し,メモリを占有しながら CPU 処理や入出力処理を実行する.ジョブが CPU 処理や入出力処理を完了すると,メモリを解放してシステムを出ていく.メモリは CPU や入出力装置に対して 2 次資源と考えられ,かつメモリ資源のある計算機システムの待ち行列網は開モデルであり,積形解を持たないため厳密解を求めることはできない.近似の考え方は,対象とする計算機システムを CPU 処理や入出力処理を実行する "処理部" と,ジョブがメモリをどう使うかを評価する "メモリ部" に分けて解析する.待ち行列網を 2 つの部分に分割することにより,網の状態数が増大して数値計算を実行できなくなることを防ぐことができる.数値実験により,提案した近似法の有効性を評価した.
- 2010-07-05
著者
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木下 俊之
東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科コンピュータサイエンス専攻
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高 秀梅
東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科コンピュータサイエンス専攻
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木下 俊之
東京工科大学
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木下 俊之
東京工科大
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