資源要求の頻度が小さい場合の計算機システムの待ち行列網による近似評価の一手法
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概要
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ファイルなどの逐次アクセス資源のある計算機システムの性能を解析する方法として, 通常の待ち行列網に資源と資源待ち行列を付加した網をマルコフ連鎖でモデル化し, その平衡方程式を数値的に解いて性能値を求める方法が考えられる.しかしこの方法は, モデルの状態数が増えたときにメモリ量や計算量が増加し数値計算が困難になるという問題がある.そこで本報告では資源を要求する頻度が小さい場合について, この数値計算上の困難を回避するための近似手法を提案する.近似の考え方は, 資源要求の頻度を表すパラメータの2次以上の項を無視するというものである.これにより網は積形解をもつので平衡方程式を解く必要がなくなり, 積形解の一般論を用いて性能値を求めることができる.そして数値実験により, 提案した近似モデルが実用の範囲内の精度をもつことを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2005-06-28
著者
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