重複排除における特異点サイズの最適化
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概要
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近年,企業の計算機システム内には大量のデータが蓄積され,その中には複数のバージョンのファイルを保持することも多く,全く同一または殆ど同一の重複したデータが大量に存在している.重複排除は,これら同一のデータのうちの一つのみを保存し他を削除することで,データ量を大幅に削減するデータ圧縮技術の一つである.本研究は,重複排除技術のうち可変長ブロック方式について,ブロックを生成する際に用いる特異点のサイズが重複排除の効果にどう影響するかを評価した.重複排除の効果は,特異点サイズや生成されるブロック数に影響される.特異点サイズを 4 ビットから 23 ビットに変化させて重複排除を行い,データの削減量を示す重複排除率の変化を調べた.その結果,最適な特異点サイズは 15 ビットであり,特異点サイズがこれより大きいかまたは小さい場合に比べて,重複排除率が最大で約 7%向上することを確認した.
- 2014-07-14
著者
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木下 俊之
東京工科大学コンピュータサイエンス学部
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木下 俊之
東京工科大
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小池 到
東京工科大学大学院,コンピュータサイエンス専攻
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荻原 美絵
東京工科大学コンピュータサイエンス学部
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高谷 美月
東京工科大学コンピュータサイエンス学部
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粕谷 輝久
東京工科大学コンピュータサイエンス学部
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