北限域の異なる光環境下におけるタブノキ実生の生存と成長(<特集>東北地方の海岸林の現状と保全)
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概要
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タブノキの分布北限域である山形県鶴岡市の西畑において,人工的に被陰した異なる光環境下(相対光量子束密度2%と10%)でのタブノキ実生の生残・成長過程を比較検討した。発芽1年目の実生の死亡率は2%,10%区ともに低く差は認められなかったが,2年目の死亡率は2%区の実生が10%区より有意に高かった。また, 2%区では実生の個体乾重が1年目と2年目でほとんど変わらなかったのに対し,10%区では2年目の実生乾重が1年目の4〜5倍になっていた。相対光量子束密度で2%と10%の違いがタブノキの生存にも成長にも大きく影響し,タブノキにとって更新初期段階の光環境が非常に重要であることが明らかになった。
- 東北森林科学会の論文
- 2000-10-31
著者
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