青森県蓬田村に発生したマツ材線虫病被害木におけるマツノザイセンチュウの検出および媒介昆虫の加害状況
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概要
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青森県蓬田村に発生した70年生クロマツ枯死木からマツノザイセンチュウを検出し,本県で初となるマツ材線虫病の被害発生例と認定した。この枯死木に媒介昆虫となるMonochamus属カミキリムシの産卵は見られず,また調査した範囲内でマツノザイセンチュウの侵入門戸となる媒介昆虫成虫の摂食痕は確認できなかったことから,感染に関わった媒介昆虫は非常に少なく,既被害地から物資の移動に伴って偶発的に侵入したものと推測した。なお,枯死木の近傍(2.0〜18.1m)に生育していたクロマツ1本およびアカマツ2本で,マツノザイセンチュウの生息は確認されなかった。
- 2011-05-31
著者
-
中村 克典
森林総合研究所東北支所
-
相川 拓也
独立行政法人森林総合研究所東北支所
-
相川 拓也
(独)森林総合研究所
-
市原 優
森林総合研 東北支所
-
前原 紀敏
森林総合研究所
-
中村 克典
広島大学総合科学部自然環境研究講座:(現)森林総合研究所九州支所
-
相川 拓也
森林総合研
-
今 純一
青森県産業技術センター林業研究所
-
相川 拓也
森林総合研究所東北支所
-
木村 公樹
青森県産業技術センター林業研究所
-
山本 貴一
青森県森林組合連合会
-
前原 紀敏
森林総合研究所東北支所
-
市原 優
森林総合研究所東北支所
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